ガンとこころの問題

細胞1985年、イギリスのランセットという有名な医学雑誌に、乳ガン患者さんの意識状態を4つのグループに分け、術後13年間の調査報告が発表されました。

それによると、

自分は絶対に治ると希望を持ち、ガンに勝つためによいと思われることは積極的に実践していこうとする人たちは最も高い生存率を示した

そうです。

ガンの診断を信じようとせず、手術は予防的に行ったと解釈してあまり動揺していないグループの人たちが、その次に高い生存率を示した

そうです。

次いで、

ガンを素直に受け容れ、最初は落ち込んでも、やがて自ら平常心を取り戻していった人たちが3番目に高い生存率を示しました。

彼女たちはできるだけ病気について考えないようにし、普通の生活を続けた人たちです。

最も生存率の低かった人たちは、ガンと聞いて絶望を感じ無気力となった人たちでした。

このことから、患者本人の心の持ち方とその予後には大きな相関関係が認められるということがわかります。

また、1989年、スタンフォード大学のデビット・スピーゲル教授は、乳ガンの患者さんの10年間に渡る生存率を調査しました。

その結果、抗ガン剤や放射線療だけをおこなったグループの人たちは予後3年前後で全員が死亡したそうです。

しかし、同様の治療に加え、痛みや悲しみの感情を表現するトレーニングをしたり、 心理療法をあわせて行ったグループの人たちは10年後も約1割の人が生存していたといいます。

末期ガンの人でも心理的なトレーニングにより長生きできることが分かりました。

ガンに対する闘争心や笑い・ユーモアなど前向きの心の働きは脳内にドーパミンやエンドルフィンを分泌させて免疫力を高め、ガンの治療効果を高めることになります。

逆に、悲しみ、不安、抑うつなど後ろ向きの心の働きは治療の効果を低めているのです。

ガンと取り組む姿勢について深く考えさせられる結果ではありませんか。

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