正常細胞の基礎知識

人体では脳や心臓の細胞などを除く全ての細胞が常に新陳代謝して入れ替わり、約200日で全身の細胞が新しく生まれ変わっています

また、体に傷ができたり、古い細胞が老化・死滅した場合、欠損部を補充するため、細胞は分裂・増殖を始めます。

この時“増殖因子”と呼ばれる“細胞分裂をうながす信号”が発せられ、細胞内で情報が伝達されてDNAが複製され、分裂が起こります。

しかし、十分な数の分裂がすむと“もう十分です”という信号が点灯し、分裂を抑制します。

このようにして細胞の数が過不足なく調節されているのです。

ところが、このような細胞分裂・増殖・抑制にかかわる信号が突然変異により正常に作動しなくなると、細胞は無制限に分裂・増殖を続けるようになります。

これがガンのはじまりといわれています。

回数券型と定期券型の細胞

正常な細胞には回数券型と定期券型の2種類の寿命決定機構があります。

多くの細胞の寿命は回数券型です。

細胞の染色体の終末部にテロメアという同じ塩基配列部分があり、細胞分裂のたびに短くなっていきます。

約60回分裂してテロメアが短くなると、細胞は自らの命を絶つようになります。

回数券を使い切ると自然に死を迎えるわけです。

ガン細胞はテロメラーゼという酵素を使って、テロメアを長くしていつまでも寿命を延ばしていきます

これに対し、定期券型は細胞分裂や増殖をしない脳・心臓・筋肉にみられる寿命による死を意味します。

分裂・増殖をしないといことはガンにならないということでもあります。

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