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大腸ガンにならないために

ガン特集

大腸ガンにならないために

どのようにして大腸ガンが発生するか

大腸ガンの多くは大腸ポリープから発生するという点が特徴的です。 これは他のガンにはみられない特徴で、複数の遺伝子の異常からガンの発生していく過程がすでに解明されています。 また一方では、ポリープを介さず、直接ガンの発生する場合もありますが、...
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大腸ポリープはガンになるか?

大腸ポリープには腺腫・炎症性ポリープ・過誤腫性ポリープ・過形成性(化生性)ポリープの4種類があります。 このうちガンになるのは腺腫だけです。 ただこの腺腫が大腸ポリープの大半を占めているので、大腸ポリープとほぼ同義語のようにいわれているので...
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大腸ポリープの大きさとガン化の関係

ポリープ(腺腫)が大きくなると、ガン化が始まりやすくなります。 ちなみにポリープの直径が1cm以下ではガン化率は5%以下ですが、2cm以上になると60%、3cm以上になると95%がガン化してしまいます。
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どのようなポリープをとればよいか

大腸ポリープの大半は腺腫という組織からできています。 腺腫はおおきくなるとガンになる性質をもっていますが、ポリープが直径5mm以下であるうちはガン化する心配はありません。 したがって直径5mm以上の腺腫は早めに切り取っておいたほうがいいでし...
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ポリープをとれば再発はしないか?

完全にポリープが切り取れれば、そこに再発することはありません。 しかし、数年以内に、大腸内の他の部位に再発する可能性はあります。 2,3年に一度は定期健診を受けてください。
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ポリープとガンは見分けられるか?

大きさ、形、色などを参考にすれば、ポリープとガンは肉眼でも大体見分けることができます。 実際には、ポリープの表面に色素を撒布して、拡大内視鏡で粘膜表面の模様(ピットパターン)を観察し、ガンか否かを鑑別する手法がとられてきました。 しかし最近...
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大腸ガンと痔の出血は見分けられるか?

痔では排便のあと、ポタポタ出血したり、硬い便が出た後にティシュに血がつくことが多く、ガンやポリープからの出血では便のまわりに血がつくか、便に血が混じることが多いようです。 もちろんそれだけでは、区別はつきません。やはり、一度内視鏡検査を受け...
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排便時の出血について

排便時の出血は痔・ポリープ・ガンのほか、細菌・虚血・薬剤の副作用による大腸炎が考えられます。 これらの場合は、発熱・腹痛を伴うかどうかが鑑別になると思われます。いずれにしても、いちど内視鏡検査を受けておかねばならないでしょう。
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大腸ガンで便秘するとき

肛門に近い大腸(直腸・S状結腸)にガンが発生したときは、便の通過が妨げられ、便秘を起こしてきます。 しかしガンが進行し、かなり大きくならなければ、便秘にはならないともいえましょう。
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大腸ガンで下痢をするとき

大腸ガンが進行すると便の通過が悪くなり、便秘をおこしますが、この状態が続くと停滞した便が細菌により分解され、下痢傾向となります。
ガンの基礎知識

主なガンの症状

食道ガン 最初は食べると胸に沁みる感じがみられ、そのうち食べ物が胸につかえる・胸焼け・胸痛などがでてきます。 胃ガン 食欲がなく、吐き気・胃が重い・膨満感・食べ物の好みがかわるなどの症状がみられます。 そのうち食べると吐くようになり、みぞお...
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大腸ガンになると腹痛がおこるか?

大腸ガンでは、通常考えられているような腹痛はおこらないのが特徴です。 つまり、ガンが大腸の中に留まっている間は、ほとんど痛みはおこりません。 しかし、ガンが発育し大腸を閉塞するようになると、腸閉塞をおこし激しい腹痛がおこります。 また、ガン...
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大腸ガン検診とは?

検診とは、なにも症状のない人を対象に検査するのですから、簡単にできて、痛みを伴わず、廉価でないと普及しません。 ご承知のように、大腸は2m近くもあり、食物が停滞する場所ですから、大腸自身を検査するには、大変な手間がかかり普及することはできま...
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便潜血陽性のとき

通常2日連続で検便をしますが、潜血反応が1度でも陽性になれば大腸ガンやポリープの可能性があるため、必ず精密検査を受けてください。 ただし、肛門のただれや痔が原因であることも多く、あまり神経質になりすぎてもいけません。
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便潜血陰性のとき

毎年、検便が2日連続で陰性であれば、精密検査は受けなくてもいいでしょう。 しかし、厳密にはすべての大腸ガンを除外できたわけではないので、年1回は必ず検便をしておいてください。 なお便通異常やおなかに不安のあるかたは積極的に大腸検査を受けてお...
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大腸検査とはどのようなことをするのか?

大腸検査は、前日、あらかじめ下剤を飲んでいただき、腸のなかを空にしたうえで、肛門から内視鏡(カメラ)を挿入し、直腸から盲腸まで大腸全体(約160cm)を観察するか、肛門から造影剤を注入して大腸のX線写真をとるか2つの方法があります。 基本的...
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大腸内視鏡検査はどこがすぐれているか?

X線検査が大腸の影を観察するのにくらべ、内視鏡検査は直接大腸のなかを観察する方法です。 したがって内視鏡検査のほうが正確に診断でき、しかも病変が見つかった場合、組織検査がおこなえる点や、ポリープや早期癌の内視鏡治療が同時に行える点で、すぐれ...
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免疫学的便潜血反応とは?

検便による便潜血検査は以前からあったのですが、感度が低く、微量の出血を捕らえることができなかったこと、魚や肉の血液でも反応してしまう、胃からの出血と区別できなかったなどの理由で、診断的な価値が低かったのです。 ところが、現在おこなわれている...
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大腸内視鏡検査の前処置とは?

大腸内視鏡検査では、検査4時間前に、軽い塩味の腸管洗浄液(ニフレックなど)2リットルを飲み、5~10回トイレにいって腸のなかを空にしていただきます。 この検査液は腸の中では全く吸収されないため、腎臓や心臓などへの影響がほとんどなく、安全な検...
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大腸早期ガンと進行ガンはどこが違うか?

大腸の早期ガンは、ガンが粘膜の表面に留まっている場合をいい、進行ガンはガンが深く浸潤していった場合をいいます。 粘膜表面にはリンパ管や血管がないため、早期ガンでは転移しにくいのですが、進行ガンになるとリンパ管や血管にガン細胞が入っていくため...
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大腸内視鏡検査は苦しいって本当?

カメラが腸の曲がり角を通るときに多少痛みますが、一時的なものです。 ただ、婦人科の手術などで下腹部に癒着がある場合は、痛みを伴うことがあり、X線検査に変更することがあります。
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大腸ガン治療の考え方

おおざっぱにいって、初期の大腸ガン(早期癌)には開腹しないで内視鏡による手術をおこない、進行したガンには、腹腔鏡などを含む開腹手術がおこなわれます。 つまり初期の癌ではガンのすべてを内視鏡で切り取ることができますが、進行したガンではまわりの...
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大腸内視鏡下手術とは?

きわめて初期の粘膜ガンに対しては、大腸ポリープ切除術や大腸粘膜切除術(EMR)がおこなわれます。 しかし、それよりやや進んだ粘膜下層のガンに対しては、粘膜下層剥離術(ESD)がおこなわれます。 ここまでは、内科医が処置できる範囲です。 これ...
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大腸ポリペクトミーとは

大腸のポリープは大きくなるとガン化が始まります。 したがって5mm以上のポリープは切除しなければなりません。 内視鏡で観察しながらポリープの茎の部分にワイヤーをかけ、電流を通して焼き切ります。 ポリープに発生したガンはこれで切り取ることがで...
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内視鏡的粘膜切除術・粘膜下層剥離術とは?

大腸の粘膜に直接ガンが発生した場合、はじめのうちは盛り上がりもへこみも僅かであるため、そのままでは内視鏡では切り取れません。 そこでガンの下へ薬を注入してポリープ様に盛り上げ、これにワイヤーをかけ電流を通して焼き切るのです。 ガンが粘膜にと...