食道ガンの治療について 

食道ガンの治療は内視鏡による手術、開胸および開腹手術、放射線や抗ガン剤による治療に分かれます。

内視鏡による治療が可能なのは、ガンの浸潤が粘膜層にとどまる場合に限られます。

早期ガンのなかでも最も初期の状態です。

この場合、ガンはほとんどが平坦な形をしておりしかも食道壁が薄いため、ヒアルロン酸などの薬液を粘膜下へ注入したのち病変を切り取る内視鏡的粘膜切除術がおこなわれます。

他の臓器と異なり、早期ガンとはいっても粘膜下層ガンでは40~50%の頻度でリンパ節転移がみられるため、内視鏡治療では取りきれないことが多く、根治手術が必要になります。

一般に手術はまず右の胸をあけ、食道とリンパ節を切除します。

つぎに、お腹をあけ、胃を細くロール状にして、胸の方へつり上げ、残った食道とつなぐという大がかりな術式がとられています。

しかし近年、医学の進歩により、胸に小さな穴をあけ胸腔鏡を使って食道を切除するという術式が導入されてきました。

今後ますます適応が広がっていくものと思われます。

なんらかの理由で手術ができない場合には、放射線や化学療法がおこなわれます。

幸い食道癌は放射線や化学療法によく反応し有効例が多いため、今後の発展が期待されています。

食道ガンは圧倒的に男性に多く、飲酒・タバコと深い関係があるため、飲酒家や喫煙家、熱いものや刺激の強い食品(トウガラシなど)を好むかたは年に1回、内視鏡検査を受けることをお勧めします。

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