オゾン層の破壊

惑星

温暖化現象

隣の惑星である金星の地表温度は470度にも達するといいます。

大気のほとんどが二酸化炭素であるためで、太陽からの光線が地表に達したあと、放射される赤外線のほとんどが大量の二酸化炭素に吸収されてしまいます。

こうして熱は外へ逃げられず、もう一度地表面に向かって放射、加熱するため高温になるといわれています。

いわゆる温暖化現象というもので、二酸化炭素が急増しているわが地球にも同様の理屈が当てはまります。

二酸化炭素ばかりではありません。

天然ガスの主成分であるメタンや亜酸化窒素、フロンも同様に、ビニールハウスのごとく日光を通過させたのち地表から放射された赤外線を吸収し、こもった熱が外へ出て行くのを防ぐため、温室効果ガスと呼ばれています。

メタンや亜酸化窒素、フロンについては削減努力が功を奏し、現在、温室効果ガスの大半は二酸化炭素となっています。

二酸化炭素排出の主な原因は石油、石炭、ガスなどの化石燃料です。

温暖化の影響

地球温暖化により過去100年間で地球の平均気温は0.3度~0.6度上昇し、海面は10~35センチ上昇したといいます。

これから100年後には、1.4~5.8℃上昇するといわれていますから、沿岸域では海岸侵食が進んで水没し、高潮、洪水に見舞われることになりそうです。

逆にアフリカなどの乾燥地では、水不足が進んで生活圏が狭まり、死活問題になりそうです。

また植物は温暖化につれ、生息地を北あるいは高地へ移動しなければ生きていけません。

温暖化の速度についていけず絶滅する種がすでに出ています。

また健康被害もおこってきます。

大気中の光化学スモッグによる目や喉の痛みがおこるでしょうし、熱射病が増加し高齢者や病人を直撃しそうです。

このため1997年、京都で地球温暖化防止会議が開かれ、2008年から2012年の間に温室効果ガスの排出量を1990年よりも5.2%削減するよう、先進国の数値目標(日本6%、アメリカ7%、EU8%など)が盛り込まれた「京都議定書」が採択されました。

温暖化とオゾン層の関係

ところで温暖化の原因をオゾン層の破壊によると考えるむきもあるようですが、ちょっと論点が異なります。

オゾン層は、地上 20~30km のところにある、わずか3mmという薄いレースのカーテンのごときものです。

それをなぜ大騒ぎするかというと、地上の生物を紫外線から守ってくれているからです。

紫外線は我々のからだのDNAを傷つけてガンを発生させたり、免疫力を低下させ容易に感染を引き起こします。

昔、地球にオゾン層がなかった時代には、地表に紫外線が降り注ぐため、生物は生存できなかったのです。

そのオゾン層が20年後には2/3に減少し、最悪の事態になると言われているのです。

オゾン層破壊の主な原因はフロンガスです。

フロンは冷蔵庫やエアコンの冷媒、スプレーの噴射剤、精密機械の洗浄剤などに使われており、大気中に放出されると成層圏で紫外線を吸収して分解し、放出した塩素原子がオゾンを破壊するのです。

そのうえフロンガスは二酸化炭素の数千倍もの温室効果をもっていますから、早急な対策が急がれました。

こうして1987年、モントリオール議定書でフロン類の全廃(開発途上国を除く)が決定したのです。

それにあわせて現在なお使用中で破棄されていないフロン製品の適正な回収および破壊処理の実施が義務づけられています。

フロンガスは、空気よりも重いため、オゾン層に到達するのに20年を要するともいわれています。

後世の人々に憂いを残さないため、各国の英知を集めて一刻も早く、グローバルな環境対策を考えていかねばならないのです。

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