PM2.5 (微小粒子状物質)

大気汚染
PMとはParticulate Matterの略で、微小粒子状物質と呼ばれ、PM2.5とは大気中にある2.5マイクロメートル(1マイクロメートルは1mmの1000分の1)以下の小さな微粒子(固体や液体)をいいます。髪の毛の30分の1ほどの太さですから、いかに小さいものかお分かりいただけるでしょう。

環境省では1972年以来、大気汚染の指標として浮遊粒子状物質(SPM:10マイクロメートル以下の粒子)による環境基準を定めてきましたが、健康被害との関連がより深いとの理由で、最近では世界的にPM2.5が大気汚染の指標とされてきています。

粒子状物質は自動車、船舶およびボイラー、焼却炉での石油、石炭の燃焼により発生する煤煙、建物の破砕やゴムタイヤの摩耗による粉塵、黄砂などの風塵・砂塵のほか、化学工場や金属精錬工場などから発生する気体が大気中で微粒子を形成し、雲や霧に溶け込んでいきます。

そして数日から数週間大気中に留まり、数百キロから数千キロを移動するといいます。このため、中国の大気汚染が偏西風に乗って我が国に及ぶという危惧が現実のものとなっています。

一見、小さな粒子より大きな粒子のほうがからだに悪そうですが、小さいということはからだの隅々まで入り込むという危険を意味します。

人体への影響

したがって、小さな粒子を吸い込んだほうが肺の奥深く入り込むため、肺ガンや気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫のほか心臓病(心筋梗塞、狭心症)もおこす危険が高いのです。

とくにディーゼルエンジンの排ガスによる微粒子はPM2.5の多くを占めるといわれ、社会問題となっています。

PM2.5の濃度が 10 マイクログラム/ m³を超えると、死亡リスクが直線的に増加することが判明しており、この結果から環境省は、PM2.5の1年平均値が15マイクログラム/m³以下で、かつ1日平均値が35マイクログラム/m³以下を目標値としています。

環境汚染で有名になった中国の北京では、PM2.5が400-900マイクログラム/m³にまで達し、世界中を驚かせました。

ただ、我が国でも喫煙室におけるPM2.5は200-800マイクログラム/m³に達するといわれ、喫煙による弊害が改めて喚起される結果となりました。

さしあたって自分たちに出来ることとしては、大気汚染の報道があった場合、戸締りをして空気清浄器で室内をクリーンにすること、うがいを励行し、外出に防塵マスクを用いることなどが必要でしょう。

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