プルトニウムの危うさ

Nuclear, Weapons
プルトニウム自然界には存在しない元素ですが、原子炉内でウラン238の原子核に中性子を当てると、中性子が原子核に吸収されて「プルトニウム239」が生まれます。プルトニウム239はきわめて強い放射能と毒性をもった物質で、「人類が創り出した最悪の物質」とまでいわれています。

資源に乏しい日本がエネルギーの安定的確保を考えれば、核燃料サイクルの確立は不可欠であるという意見は一考に値しますが、その一環であるプルサーマルの危険性にも深く配慮する必要があることはいうまでもありません。

プルサーマルとは、使用済み核燃料の中から抽出したウラン238・ウラン235・プルトニウム239を混合・加工したMOX燃料を、原子力発電所の軽水炉で使用することをいいます。

地震大国日本

プルサーマルはすでにベルギー、フランス、ドイツなどで40年以上の実績があるといいますが、日本はヨーロッパとは比較にならない世界一の地震大国なのです。いったんプルサーマルの事故がおこると、汚染範囲が4~5倍に広がると考えられ、プルトニウムの被害がどこまで広がるか、予測しきれません。

またプルトニウム239はアルファ線を放出するため、吸入した場合には肺のなかに長く留まってしまいます。そして徐々に血液中に移行し、リンパ節や肝臓、骨などにも集積し、数十年にわたって内部被曝が続きます。したがって長年にわたりこれらの臓器にガンが多発するのではないかと懸念されているのです。

実際、長崎の原爆にはプルトニウムが使われましたし、1986年のチェルノブイリの事故は、大量のプルトニウムの放出を引き起こしました。核兵器の材料でもある猛毒のプルトニウムが国内の陸・海上を移動することに、懸念の声が高まっています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする