トラウマ(心的外傷)とストレス障害(PTSD)

痛みトラウマの本来の意は外傷ですが、我が国では通常、心的外傷(心の傷)として用いられています。

このトラウマ(心の傷)がストレスとなっておこる精神症状を心的外傷後ストレス障害といい、通常、省略してPTSDと呼びます。

PTSDとはPost-traumatic stress disorderの略です。

主な原因としては、地震や火事などの災害、交通事故、監禁・虐待などの犯罪被害、学内でのいじめなどがあげられます。

トラウマによる症状としては、異常なまでの不安や恐怖、大声で泣いたり金縛りで動けないなどのヒステリー症状、何日もつづく不眠、茫然自失とした無力感、事件を思い出せない、思い出そうとしないなどの行動がみられます。

またフラッシュバックも特徴的です。

これはトラウマになった出来事が時間をへて突然、鮮明に思い出されたり、夢に見たりする現象です。

特に子供の場合には客観的知識がないため、原因不明の腹痛、頭痛、吐き気、がしばしば見られます。

また、PTSDが青少年期におきた場合には、脳の成長に傷害を与え、人格形成を破壊するほどの影響を及ぼすことがあります。

また成人でも、衝撃がひどく、許容量を越えた場合には、廃人となってしまうことすらあります。

このような状況が長くつづくと、アルコールに依存しがちになったり、薬物の量が増えて薬づけになってしまいがちです。

カウンセリングと治療

したがって、ひとりで治療しようとせず精神神経科の専門医を受診し、気長にカウンセリングをうけることが最も重要だといわれています。

こうして根気よく治療をつづければ、時間とともに無力感や苦痛が薄れ、普通の生活にもどれることが多いようです。

今話題になっている朝青龍の解離性障害とは、トラウマから逃れるために、感情や意識といった自我が分離してしまい、自分をコントロールできなくなった状態をいいます。

具体的には、トラウマにより記憶が部分的に抜け落ちて思い出せず、記憶のない間に自分が何をしていたのか分からなくなる解離性健忘や、家庭や職場から突然いなくなり、あちこち放浪するものの、その間の記憶がなく、自分が誰なのか、どこに住んでいたのか思い出せない解離性とん走があります。

また、いわゆる多重人格といわれる、2人以上の人格が一人のなかにいて、それぞれが独立した行動をする解離性同一性障害や、自分の意識が自分自身から離れ、自分の体も自分のものではないかのように感じる離人症性障害があります。

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