入浴驚愕反射

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夏場は36~38℃、冬場は38~40℃が入浴に適した温度です。

入浴は基本的にぬるま湯(湯温38℃以下)がよく、上半身をお湯から出し10分以上湯船に下半身だけ浸かるのが最もよいとされます。

しかしぬるま湯が好みでなく、適温40℃ぐらいで全身を湯船に浸す場合には3~4分を限界にしてください。

ぬるま湯(湯温38℃以下)に入ると血圧は下がり気味になります。

そのため浴槽から出るとき急に立ち上がると、血圧が下がっているため、立ちくらみをおこすことがあります。

驚愕反射の反動と溺死

逆に熱い湯(湯温42℃以上)に入ると、全身の血管が一挙に収縮するため、血圧はいったん急上昇します。特に高血圧のかたではそれが顕著となります。

この血圧の急上昇を驚愕反射と呼びます。

しかししばらくすると血管は拡張してくるため、血圧は下がり始めます。

むしろ血圧が上がり過ぎたのを下げようとして、しばしば下げ過ぎてしまい勝ちです。

しかも下がった血圧はその後しばらく、もとにもどりません。

このため、反動による急激な血圧低下が原因で、意識が朦朧となることがあります。

驚愕反射の反動と呼ばれています。

熱い湯に入って意識がなくなり、溺死する事故が多いのはこのためです。

入浴中の死亡者は年間1万2,000人にも上っていますが、その多くはこの意識障害による溺死といわれています。

驚愕反射を防ぐためには、高血圧や心臓の弱いかたは42℃以上の熱い湯を避けることが必要です。

お風呂の入り方

また、入浴に当たっては、浴室を暖めておく配慮も必要です。

冬場、寒さから開放されたいため、熱い湯に入り勝ちになるからです。

高齢者の一番風呂が危険であるといわれる最大の理由です。

あらかじめ40℃のお湯を湯船に入れておき、しばらくして入浴するようにしてください。

通常、食事や飲酒のあとには血圧は下がっています。食後ただちに入浴するのは避けたほうがいいでしょう。

また、疲れをとるため湯船の中でマッサージをしている光景をみかけますが、湯の中では水圧で血管が収縮する為、マッサージの効果はあまりありません。

むしろ入浴後に筋肉をもみほぐす方が効果的とおもわれます。

サウナは入浴後の爽快感に人気の秘密がありますが、汗を十分かいて体内の老廃物や皮膚の汚れを取り、血液の循環や新陳代謝を活発にする効用があります。

ただ装備については、フィンランドサウナの室内温度が70℃、湿度100%であるのに対し、我が国では室内温度が100℃前後と高く、湿度は低く乾燥しているため、長時間入ることは出来ません。

もともとサウナは反復浴に効果があります。したがって、5~10分ごとに入浴と休憩を繰り返すのが疲労回復によいとされます。ただし高血圧、心臓病、腎臓病のあるかたは遠慮してください。

サウナでは大量の汗をかくため、一時的な減量にはなります。

しかし、体内の水分が体外に出るだけで、体脂肪が燃えるわけではありません。本当の減量にはなっていないことを知っておかねばなりません。

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