還元水 活性水素水

水
食塩など電解質(ミネラル)を含む水に電流を流すと酸化・還元反応が起こり、陽極側には酸化された水が、陰極側には還元された水がそれぞれ造られます。

この陰極側の水を還元水と呼びます。アルカリ性のためアルカリイオン水とも呼ばれることがあります。

アルカリ性ということは水素イオン量が多いことです。水素イオン濃度指数(ペーハー)が7以上をアルカリ性、7以下を酸性としていますが、飲用に適しているのは8~9.5までで、11以上は飲用できません。

最近、還元水のうち、マイナスの還元電位が-200mV以上のものを活性水素水という呼び方をされるようになってきました。これは企業が商業用に造ったキャッチコピーです。

科学用語ではありません。

活性水素水が活性酸素を消滅する?

活性水素水がブームになったのは、老化やガンの元凶といわれる“活性酸素”を消滅することができ、さらに美肌効果など若さを保つという宣伝によるものです。

しかも、人体に有害とされる活性酸素とくっついて、無害な水になって消滅するというのです。

まさに夢のような話ですが、活性水素水が実際に存在するものかどうかは、実はまだはっきりしていないのです。

活性水素というのは水素分子でも水素イオンでもありません。還元水のなかにわずかに溶けているとおもわれる原子状水素のことです。

活性水素水は電気分解によって発生しますが、マグネシウムに水を入れても発生するといわれています。

ただ活性水素は実在しても非常に不安定で、発生したとしても、あっというまに消えてしまうと考えられます。

水素水の人体への有効性は…

一方、水素水という物質も話題になっています。これは活性水素と異なり、仮説ではありません。実際に存在する水で、水素分子(H2)が高濃度に溶けこんだ水です。

一部の学者は水素水を飲むと、体の中で水素分解酵素が水素分子を原子水素に活性化して、活性水素が発生するとしています。

つまり水素を豊富に含んだ水素水であれば、活性水素水を飲まなくても活性酸素を消滅することができるというのです。

ただ水素分子は気体ですから、水素ガスが逃げないように水素水を保存したり、飲むというのは容易でありません。

水素水を飲もうとカップに入れた途端、水素ガスが出てしまい、ただの水になってしまう可能性があるからです。

ただ最近、九州大学とパナソニック電工の研究グループにより、水素水がマウスの脳細胞の破壊を抑え、活性酸素も減少させたとの報告があり、パーキンソン病の治療につながる可能性が示唆されました。

現在のところ、人での有効性はまだ実証されておらず、本当に活性酸素を除去できるかどうかは今後の研究の成果を待たねばなりません。

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