原因不明の“慢性疲労症候群”

Fatigue
とくに動きすぎたわけでもないのに、激しい疲労感や倦怠感が半年以上続き、休息や睡眠によっても回復しにくい原因不明の疾患群です。

容易に疲労が回復せず、そのまま寝たきりになったり、寝返りすらできない状態に陥る場合もあります。つまり、単なる疲労の蓄積ではないため、慢性疲労症候群という呼称は適切でないという声が出ています。

それに付随してみられる症状としては、悪寒・微熱・リンパ節の腫れ・頭痛や筋肉痛・関節痛などの疼痛・思考力や記憶力の低下・アレルギー症状・不眠・過眠・抑うつ状態・興奮状態・筋肉の痙攣・筋力低下など多彩で、日常生活がしばしば困難となります。

原因については、サイトカイン(TGF-βなど)の産生異常やコルチゾールなどの内分泌異常、遺伝子の異常などが疑われていますが、いまだ解明はされていません。

したがって治療法がなく、対症療法に頼らざるを得ないのが現状です。このため、実際に回復できるかたは1割にも満たないといわれています。

周囲からは一見怠慢と見られがちで、まわりの理解が得られないため、うつ状態に陥ることが少なくありません。

この病気は20代から50代の勤労世代に発症することが多く、4人にひとりは外出はおろか、寝たきりになっています。

したがって就労ができず、障害年金も受給されないことが多いため、家庭崩壊を招きかねません。社会問題として国が本格的に支援しなければならない疾患のひとつといえます。

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