骨粗鬆症とカルシウム・パラドックス

骨
骨粗鬆症とは、骨の量が減ってスカスカになり、骨折しやすくなる病気です。

骨の量は20歳から30歳代にかけてピークとなり、その後加齢とともに減少し、閉経後の女性や高齢になるとしばしば骨粗鬆症となってしまいます。

じつは、骨の中では、骨を壊す細胞が古くなった細胞を処分し、一方で骨を造る細胞が活発に新しい骨を造っているのです。

骨の主成分であるカルシウムを摂らないでいると骨を壊す細胞が、骨を造る細胞よりも働きすぎるため、骨の量が減って骨粗鬆症になるのです。

ところが、逆にカルシウムを摂り過ぎると、これを是正しようとして、過剰にカルシウム濃度を下げようとする働きがおこります。

このためカルシウムはかえって欠乏し、骨折をおこしてしまうという皮肉な結果になってしまいます。

実際、牛乳を飲み過ぎると骨粗鬆症になりやすいという意外な事実が明らかになっており、この現象を「カルシウム・パラドックス」と呼んでいます。

そこで50歳をすぎれば、1日800mgのカルシウムを目標に献立を考えてください。具体的には牛乳1本(200ml)あるいはチーズ、ヨーグルト。

また、豆腐、納豆、海藻(ひじき、わかめ)、小魚(しらす干し、いわし丸干シ)を毎日、少しずつ摂るようにしてください。

ビタミンDはカルシウムの吸収を促し、骨の成長を助けるビタミンです。魚の刺身や焼き魚、きのこなどでも摂れますが、日光を浴びると皮膚の下でつくられますから、1日30分でも戸外で陽に当たってください。

逆に、食塩やリンの多い食品(インスタント食品、炭酸飲料)、あるいは煙草やアルコールの摂取は骨からカルシウムを奪う働きをしますから、摂り過ぎには注意が必要です。

また、運動不足は骨密度を低下させ、骨折の原因になります。1日1時間のウォーキングを心がけてください。

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