臓器によって異なる”細胞寿命” 

細胞
わたしたちのからだは260種類、全部で6兆個の細胞からできており、個々の細胞によって寿命が異なります。

いったん細胞が死ぬと、それが刺激となって、死んだ細胞の数だけ再生する仕組みになっています。具体的には1秒間に約50万個以上の細胞が、死と再生を繰り返しています。

からだのなかで最も寿命が短いのは小腸の表面を覆っている上皮細胞で、わずか24時間で寿命を終えます。それだけ新陳代謝が激しい細胞といえます。

また、皮膚の細胞は約1ヶ月で入れ替わりますが、紫外線を浴びると短かくなります。また血液の寿命は、赤血球が120日、血小板が10日程度で、白血球のうちリンパ球はT細胞が4~6ヶ月、B細胞が2日~2ヶ月です。

骨の寿命

一方、骨全体の細胞寿命は10年にもなりますが、個々の骨細胞は破骨細胞と骨芽細胞が破骨と増骨を繰り返し、3ヶ月で新しくなります。

逆に、心臓や脳は5~6歳までに臓器が完成すると、そのまま分裂をしなくなります。細胞分裂しないということは、ガンが発生しないということです。

ところで、細胞寿命は遺伝子にプログラムされているということが、ヘイフリック氏(カリフォルニア大学)によって唱えられました。

命の回数券

わたしたちは60枚綴りで、1枚1~2年有効の“命の回数券”をもって生きているというのです。そして60回の細胞分裂を終えると生涯を終えるように、プログラムされているというのです。したがって人は120歳以上は生きられないというのです。

また、細胞寿命を決定するものとしてテロメア説があります。これは細胞分裂のたびに染色体の端にあるテロメア(特別な塩基配列)が少しずつ短くなり、ある程度以下になると細胞分裂できなくなって、死を迎えるというものです。

これらの有力な説のほかにも老化細胞の蓄積とする体細胞老化説、フリーラジカルによるDNA損傷説、および突然変異説などがあり、結論は出ていません。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする