肺塞栓をおこす“エコノミークラス症候群”

飛行機 座席
飛行機のエコノミークラスの狭い座席に長時間座ったままいると、からだの血液が鬱滞してきます。

脱水や寝たきり、感染や手術で動けない場合などにも同様の現象がおこります。

このような状態が続くと、体の深部特に下肢の静脈に血のかたまり(血栓)ができ、それが肺へ流れて肺動脈が詰まって、肺塞栓をおこすことがあります。

これをエコノミークラス症候群あるいはロングフライト血栓症と呼んでいます。

からだに起こる異変

まず血液が鬱滞すると下腿が赤くなり、腫れやしびれ、痛みがあらわれます。ついで肺塞栓をおこすと、呼吸困難や胸痛が出現します。また動悸、冷汗、チアノーゼがおこり、静脈は怒張し血圧が下がり、意識が朦朧としてきます。

とくに広い範囲に肺塞栓を生じた場合は心肺停止となり、突然死する危険があります。死亡率は10~30%と高率です。

高齢で肥満、糖尿病、高脂血症など生活習慣病のあるかた、心不全、心筋梗塞など心臓病をもったかた、経口避妊薬を服用中あるいは妊娠・出産直後、真性多血症、下肢静脈瘤や下肢に麻痺があるかたは要注意です。

予防するには

予防法としては、飛行機内が乾燥しているので、脱水を起こさないよう水分を5時間で1リットル程度補給するようにしてください。

また座席に座りながらできるストレッチや軽い柔軟体操をして、体を動かすことも大切です。