クラミジア感染症

現在、我が国ばかりか世界でもっとも多い性感染症がクラミジア感染症です。

我が国では現在、男性15万人、女性80万人、合計約100万人のクラミジア感染者がいるといわれています。

この病気が蔓延している最大の理由は、症状が出にくい(女性の8割、男性の5割が無症状)という点にあります。

このため、症状が出るころにはかなり病状が悪化している可能性があります。

女性では、性交渉により感染したあと約4週間で子宮頸管炎をおこし、20%のかたに膣の分泌物が増加し、頻尿や排尿時、性交時の痛みがおこってきます。

その後、クラミジアが子宮卵管から腹腔内に侵入すると、卵管・卵巣やその周囲に炎症をおこし、不妊症や子宮外妊娠を誘発する危険があります。

さらに放置すると、炎症は骨盤の中や肝臓周囲にまで広がり腹膜炎をおこすようになります。

また妊婦が感染すると早産・流産をおこしやすく、出産時には新生児に結膜炎や肺炎をおこす危険があります。

男性の場合は1~4週間後尿道炎をおこし、約半数のかたに排尿時の痛み、尿道の不快感やかゆみなどがみられます。

放置して悪化した場合には、副睾丸炎や 慢性前立腺炎をおこしてくることもあります。

自分で調べることもできるキット

クラミジア感染症は半数以上が無症状であるため、性交渉のあと1~4週間で上記の症状がみられた場合は、クラミジア感染を疑い泌尿器科か婦人科を受診してください。

最近では病院の受診が億劫なひとのために、自宅で尿をとるか直接患部から分泌物を採取して、調べるキットができています。

男女とも病状が進行していなければ、2~4週間抗生物質(マクロライド系、テトラサイクリン系、フルオロキノロン系)を服用することで完治します。

ただし男女ともに治療しなければなりません。

予防に関してはコンドームの使用が最も有効であることは言を俟ちません。

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