ヘルペス

幼児
ヘルペスはラテン語で小さな水疱、膿疱が集まった水ぶくれ(疱疹)という意味です。

ヘルペスには単純疱疹帯状疱疹のふたつがあります。どちらもヘルペスウイルスが原因で発病しますが、同じウイルスではなく、親戚のような間柄です。

じつは私たちの9割以上は、ヘルペスウイルスに幼少時すでに感染しており、大人になって発病するのは再発というのが本当です。つまり、ヘルペスウイルスは感染したあとも一生、神経の中で息を潜めて住み着いているのです。そして再発時にはウイルスが皮膚に達して水疱をつくるのです。

単純疱疹は単純ヘルペスともいい、過労や戸外で紫外線を浴びすぎたときなどに発病し、顔のなかでも口の周囲が赤くなり、小さな水疱となります。

放置しても、2週間ほどでかさぶたが出来て治りますが、現在では即効性のある抗ウイルス剤ができています。単純疱疹はいったん治っても、何度でも再発を繰り返し、ときには陰部や角膜に出ることもあります。

帯状疱疹

一般にヘルペスといえば帯状疱疹のことをいいます。その原因は、子供の頃に罹った、水ぼうそう(水痘)です。

多くは、ピリピリした痛みが出たあと数日して水疱が出てきます。水疱は、単純ヘルペスと異なり、からだの左右どちらかに帯状に出現します。

大病やストレスが誘因となって、脊髄神経節などに潜伏していたウイルスが急激に増殖し、神経を伝って皮膚に現れ、水疱をつくってきます。

この皮膚症状がないときは人に感染しませんが、水疱が出た場合は、免疫力のない小児や、免疫抑制剤を使用中の人などが触れると、感染してしまいます。

多くの場合は抗ヘルペスウイルス剤の内服や点滴などで治療すれば、2週間以内に皮膚症状は消失します。しかしヘルペス後神経痛といって、数カ月にわたって激しい痛みが続き、神経節ブロックが必要となる場合もあります。

帯状疱疹は単純疱疹と異なり、いったん治癒したあとは厳重な免疫監視体制が敷かれるため、再発することはほとんどありません。

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