腸内細菌は敵か?味方か?

菌

3種類の腸内細菌

ひとの腸のなかで“共生”している腸内細菌は、健康維持や生命活動に必要な物質を産生する善玉菌と、からだに害を及ぼす悪玉菌、そのどちらにも属さない日和見菌に分類されます。

日和見菌とは、腸内環境が善玉菌優位になると善玉菌として働き、逆に悪玉菌優位になると悪玉菌として働く不安定な存在です。選挙における無党派層のような存在です。

私たちのまわりに、仲のいい人、悪い人、関わりのない人がいるようなものです。腸のなかが善玉菌だけで構成されることはありません。

健康的な細菌の棲み分け

腸内細菌のうち善玉菌と悪玉菌は、どちらか一方が増えると片方が減るという関係にあり、善玉菌2、悪玉菌1、日和見菌7の比率で棲み分けした状態がもっとも健康的といわれています。

善玉菌は全部で500種類にも達しますが、そのなかで圧倒的に優勢になるのは>ビフィズス菌です。乳酸桿菌や腸球菌などの乳酸菌は少数派ということになります。

ところで乳幼児のころには、腸のなかはほとんどビフィズス菌で満たされていますが、大人になるに従い激減し、老人期には10%に満たない状態となります。

このため、歳とともにビフィズス菌を毎日摂り続ける必要がでてくるのです。

善玉菌は腸のなかで消化吸収を助け、ビタミンを合成したり免疫能を高めてアレルギーを予防します。さらには老化を遅らせ癌の発生を予防するという重要な役割をになっています。

免疫の低下を引き起こす有害物質

一方、悪玉菌にはウェルシュ菌に代表されるクロストリジウム属の細菌や大腸菌など、悪臭のもととなるいわゆる腐敗物質を産生するものが多くみられます。

食生活の乱れやストレス、加齢とともに善玉菌が減り悪玉菌が増えるため、悪玉菌は蛋白質を分解して様々な有害物質を発生します。

有害物質とはアミン・インドール・スカトール・フェノールなど悪臭のもとになる腐敗物質で、免疫の低下を引き起こすばかりか、発癌性のある二次胆汁酸やニトロソアミンの発生を誘発します。

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