乳酸菌を摂って善玉菌を増やそう

乳

善玉菌の代表、ビフィズス菌

善玉菌はおよそ500種類もあるといわれていますが、もっとも代表的な善玉菌といえばビフィズス菌ということになります。

ビフィズス菌は糖を分解して乳酸以外に酢酸を産生することから、乳酸だけを産生する乳酸菌とは区別されます。ただしビフィズス菌は、腸のなかを弱酸性にして悪玉菌の活性化を抑える点で乳酸菌と同じ働きをするため、広い意味で通常乳酸菌の一員として取扱われています。

ほぼすべての人の腸内からは、ビフィドバクテリウム属(ビフィズス菌)やラクトバシラス属(乳酸桿菌など)の乳酸菌が検出されます。これらの乳酸菌は、生体にとって有益になるバリヤーとして機能していると考えられています。このうち人の腸内に生息するビフィズス菌は今のところビフィドゥム・ブレーヴェ・インファンティス・ロンガム・アドレセンティスの5種類が見つかっています。

反比例の関係、善玉菌と悪玉菌

善玉菌と悪玉菌は、どちらかが増えれば片方が減るという関係にあるため、善玉菌を増やすには、腸のなかで乳酸菌を増やしながら糖を分解し、大量の乳酸を産生させます。そして腸内を弱酸性にして、悪玉菌が棲みにくい環境にする必要があります。

ところがすでに棲みついている腸内細菌は、外から侵入してくる菌に対しては、善玉悪玉を問わずこれを排除しようとします。このためヨーグルトなどの発酵食品をとっても乳酸菌は容易に棲みつけず、数日でいなくなります。したがって善玉菌として持続的に働かせるためには、毎日乳酸菌を補給する必要があるのです。

自分に合った菌?

さらに厄介なことは、乳酸菌ならどれでも同じかというとそうはいきません。自分に合った菌でなければ、腸内フローラの改善には結びつきません。

ブルガリアヨーグルトに含まれる乳酸菌はブルガリア菌(乳酸桿菌)、サーモフィラス菌(腸球菌)で、カスピ海ヨーグルトに含まれる乳酸菌は独特の粘り気をつくるクレモリス菌(連鎖球菌)です。「ヤクルト」で知られるカゼイ菌はラクトバチルス属の乳酸菌です。いい便が出るかどうかを見ながら、自分に合ったものを選んでください。

ところで、乳酸菌はブドウ糖を分解して大量の乳酸を産生しますが、残念ながら高分子のデンプンをブドウ糖に分解するのは苦手です。そこでこれを代わりにやってくれる助っ人を求めていたところ、恰好の細菌たちがいてくれました。デンプンをブドウ糖に分解するのを得意とする糖化菌と呼ばれる細菌たちで、麹菌・酵母菌・納豆菌などの善玉菌です。

糖化菌は胃酸や胆汁などの影響を受けることはなく、大腸まで届くことで知られています。彼らはアミラーゼを産生し、デンプンを糖へ分解します。そのため糖化菌をデンプンと乳酸菌に混ぜて培養すると、乳酸菌の増殖が100倍にも跳ね上がることが分かっています。

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