進化する”CT”

Ct
CT装置とは、X線管球が身体の周りを回転して、360°から撮影された情報を集め、それをコンピュータ解析してからだの輪切りの画像をつくる(CTスキャンという)装置です。

最初は時間もかかり、被曝量も少なくありませんでしたが、そのうち、1列の検出器をらせん状に連続回転して撮影し、体を輪切りにした状態を立体的に画像化することができるようになりました。

これをヘリカルCTと呼びます。高速のため従来のCTより早く撮影が出来、小さながんを見逃される危険が少なくなりました。

さらに10年を経て、検出器が多列化したヘリカルCTがつくられ、従来のヘリカルCTにくらべ、1回転で多数の画像がとれるようになりました。このため画像にズレが出ず、体内を連続的に観察できます。これをマルチスライスCT(MDCT)と呼んでいます。。

被曝量が少なくすむだけでなく、撮影時間も短いため、呼吸を止めにくい乳幼児や高齢者、重篤患者さんも、楽に撮影することができます。

進化を続けるCT

そのうちX線吸収率の高いヨード造影剤を静脈注射して撮影すると、各臓器の血流の豊富な部分が濃く描出され、コントラストが明瞭となり、より詳細な観察が可能となりました。これを造影CT(CECT)と呼んでいます。

主として血管の状態を見る場合は注射開始後15秒~30秒で、臓器の状態を見る場合は注射開始後80秒以降で撮影します。

さらにダイナミックCTといって、造影剤を急速静注後、25秒(動脈相)、50秒(平衡相)、120秒後(静脈相)に同じ部位を反復撮影する方法があります。肝臓などの精密検査に用いられます。

また、脳外科の領域ではPerfusion CTといって、造影剤を急速静注しながら,連続した撮影を行い、造影剤の濃度の変化をみながら脳循環を解析する方法もあります。

またCT血管撮影(CTA)といって、IVR-CTカテーテル検査(X線、CT画像をみながら血管にカテーテルを挿入する)の最中、動脈内の造影剤濃度が最も高くなった時にCT撮影すれば、冠動脈等の血管の異常を明瞭に診断でき、引き続き治療にも直結できる優れた方法があります。

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