SAISEIIRYOU

再生医療

知っておきたい医学ミニ情報

再生医療

piPS細胞の登場

一年前、再生医療の切り札として山中教授らにより開発されたiPS細胞(人工多能性幹細胞)はその後、60%がガン化することが判明。 4個の遺伝子をウイルスにくっつけて細胞内に注入すると、どうしても注入された細胞の遺伝子に傷がつきやすく、発ガンを...
結核のはなし

我が国の結核の問題点

昭和年代には中高年のかたがたの多くは、いつの間にか結核菌に感染し、自然に抵抗力(免疫)を得ていました。 ところが現在、自然環境が整備されたおかげで、中年以下の若者の多くは、結核に感染する機会がなく、抵抗力もありません。 いまや日本社会は、結...
結核のはなし

結核の治療とは?

現在では結核と診断されても、4種類の薬を6~9ヶ月間毎日きちんと服用すれば必ず治るといわれています。 痰の中に菌が出なくなれば、外来での治療が可能となります。 しかし結核菌は強力な菌なので、長期間、薬を飲み続けなければなりません。 このため...
結核のはなし

BCGとは?

BCGはウシ型結核菌を培養してつくられた細菌、カルメット・ゲラン桿菌(Bacille de Calmette et Guérin)の頭文字をとったものです。 一般には結核菌に対するワクチンを「BCG」と呼ぶ習慣になっており、毒性を弱めた結核...
結核のはなし

ツベルクリン反応とは?

一般にツ反とよばれているものです。 結核菌の”ある成分”(ツベルクリンというたん白質)を注射しますと、人体は結核菌が侵入したと思ってアレルギー反応を起こします。 この反応を利用して結核感染の有無を調べるのがツベルクリン反応検査です。 日本で...
結核のはなし

結核の診断はどうするのか?

まずツベルクリン反応で結核に感染したかどうかを判定します。 結核菌に強く感染しておれば、発赤は大きく広がり、全体が硬くなります。 しかしBCG接種によっても同じような変化がおこるため、ツベルクリン反応が結核菌の感染によるものか、BCG接種に...
結核のはなし

結核に感染しても発病する人としない人がいるわけ

結核に感染しても必ず発病するわけではありません。結核菌が体内に入ると通常は免疫機能が活発化して菌の増殖を抑えます。 つまり結核菌に対する抵抗力(免疫)が作られ、菌を封じ込んでしまうのです。 こうして結核菌は完全に死滅しないまま、肺の中で冬眠...
結核のはなし

どうして結核にかかるのか?

痰の中に結核菌を出していない場合には、まわりの人に感染する心配はありません。 大量の結核菌が痰の中に出ている(排菌している)患者さんの咳により、結核菌が空気中に飛び散り、周りにいる人がそれを吸い込んで感染します。 しかしたとえ結核菌をまき散...
結核のはなし

肺結核 どんな症状がでるのか?

肺結核も最初のうちはカゼにそっくりな症状です。 ただ、いつまでもせきやたんが止まらず、微熱が続きます。 そのうち、だるさ、寝汗、胸の痛みといった症状が出現し、さらに病状が進むと血痰がでたり、喀血したりします。
結核のはなし

結核はどこに発生する病気か?

結核菌は主に気管支から肺に入って炎症をおこします。 肺から肺の表面に炎症が広がると、胸膜炎(以前は、肋膜ともいった)をおこし、肺炎が進むと化膿して空洞をつくり、難治となります。 肺のほかには首のリンパ節(以前は、るいれきともいった)など全身...
結核のはなし

今なぜ、結核なのか?

戦後、世間ではあたかも消滅したかのように思われていた結核が、近年増加に転じ、世界中を慌てさせています。 2004年の結核による死者は開発途上国を中心に320万人と過去最大で、1年間に発生する結核患者は800万人に上っています。 我が国でも、...
免疫のはなし

アレルギーコップ

何年かかけて花粉症を発生させる物質がコップに溜まったとしましょう。 そしてある日、コップが一杯になってこぼれ始めたとき、花粉症が発生するといわれています。 子供のころは何ともなかったのに、大人になってある日突然花粉症になったというのは、じつ...
医の倫理

セカンドオピニオン

セカンドオピニオンとは、現在かかっている医師以外の医師に、自分の検査データを見てもらい、別の診断あるいは別の治療法がないか助言を求めることをいいます。 重い心臓病やガンの告知をうけた場合など、気が動転して医師の言われるままに治療を受けるべき...
新型インフルエンザ

インフルエンザと普通の風邪はどこが違うか?

普通の風邪では鼻汁、くしゃみ、のどの痛み、咳などで、高熱が続くことはあまりありません。 ところがインフルエンザでは、のどの痛み、咳などに加え、40度前後の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛とともに全身の衰弱が目立ってきます。 潜伏期は平均3日で、症...
新型インフルエンザ

インフルエンザにはどのような種類があるか?

インフルエンザウイルスは、A型、B型、C型の3つがありますが、大流行するのはA型とB型です。 現在、国内で流行しているインフルエンザは、A/H1N1亜型(ソ連型)とA/H3N2亜型(香港型)、B型の3種類です。 その年ごとに、流行するウイル...
新型インフルエンザ

インフルエンザの診断方法は?

なるべくはやく診断するために、ウイルス抗原を検出するための迅速診断キットが普及しており、A型とB型の鑑別も可能です。 通常30分以内に結果を判定できます。ただ、発症した直後ではウイルスの量が少ないため陽性と判定できません。 発症後2日目が最...
新型インフルエンザ

インフルエンザにかかったら、どのくらい学校や職場を休めばよいか?

一般的に、インフルエンザ発症直前と発症後3~7日間はウイルスを排出します。 排泄されるウイルス量は解熱とともに減少するので、学校保健法では、解熱した後、2日を出席停止期間としています。
新型インフルエンザ

インフルエンザの治療薬とは?

タミフル(リン酸オセルタミビル)は経口剤として、リレンザ(ザナミビル水和物)は吸入薬として、インフルエンザウイルスの増殖を抑える働きがあります。 治癒期間を5日から3.5日に短縮するといわれています。 A型、B型インフルエンザ両方に効果があ...
新型インフルエンザ

タミフルやリレンザを服用すると異常行動や転落死がおこるか?

現時点において、タミフル服用と異常な行動、突然死との因果関係ははっきりしません。 しかし、10歳以上の未成年の患者において、本剤服用後に異常行動を発現し、転落等の事故に至った例が報告されているため、原則として未成年者に本剤の使用は医師とよく...
新型インフルエンザ

インフルエンザの予防接種はいつ受ければよいか?

予防接種は、毎年11月末までには受けたほうがいいでしょう。 インフルエンザの流行が1月上旬から3月にかけて多いこと、予防接種の効果が出るのに2週間ほどかかるためです。 現在の予防接種はソ連型(H1N1)、A香港型(H3N2)、B型の3種類の...
新型インフルエンザ

インフルエンザの予防接種は毎年必要か?

予防接種の効果は5ヶ月前後で、その後ワクチンによる抗体はだんだんなくなっていくため、毎年ワクチンを接種する必要があります。 また、インフルエンザの予防接種を受けてもインフルエンザの発病阻止率は70%~90%ぐらいで、絶対インフルエンザにかか...
新型インフルエンザ

タミフルはインフルエンザの予防薬になるか?

インフルエンザの予防注射による予防効果は80%と高いことがわかっています。 しかしその投与は健康保険の適応外であり、インフルエンザ患者と同居する高齢者や、慢性疾患をかかえる状態の悪い患者さんが対象です。 タミフルを治療に使用する場合は1日2...
新型インフルエンザ

鳥インフルエンザとは?

鳥類がA型インフルエンザウイルスに感染して起こる病気を鳥インフルエンザといいます。 発病する鳥類は、ニワトリ・アヒル・うずら・七面鳥等が主で、野鳥はほとんど発病しません。 とくにカモは144種類のインフルエンザウイルスを持っていますが、自分...
新型インフルエンザ

高病原性鳥インフルエンザとは?

カモが保有しているインフルエンザウイルスは頻繁に遺伝子の変異を起こしています。 このインフルエンザウイルスのうち、病原性が強いH5N1亜型インフルエンザウイルスがカモの糞を媒介にしてニワトリや七面鳥等に感染を繰り返していると、そのうち突如と...
新型インフルエンザ

鳥インフルエンザはヒトに感染するか?

ヒトへ感染する鳥インフルエンザウイルスが稀にみられます。 最近、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)が鳥から鳥だけでなく、鳥からヒトへも感染するケースが出てきているのです。 われわれが鳥インフルエンザウイルスに感染するのは、感染し...