細胞外マトリックス

蜂の巣
たとえば蜂の巣を想像してみてください。その仕切られた多くの小部屋には、それぞれ1個ずつブドウの房のような細胞が入り込んでおり、この仕切った壁の部分は「細胞外マトリックス」と呼ばれます。

つまり、細胞だけではばらばらで形になりませんから、細胞外マトリックスという外枠部分が不可欠なのです。

細胞外マトリックスはからだを形作っている筋肉や骨などに多く、細胞の数はあまり多くはありません。その主成分はコラーゲンと呼ばれる繊維状のタンパクで、骨、軟骨、靱帯、腱、臓器など全ての結合組織の主要な要素です。そのなかでヒアルロン酸、コンドロイチンが大量の水を保持して臓器を形作っています。

骨・皮膚を形作る細胞外マトリックス

骨には、コラーゲンにカルシウムが沈着した硬い細胞外マトリックスがあって、その中に骨を作る細胞たちが密に詰まっているのです。

皮膚の深い部分にもコラーゲンという細胞外マトリックスがあって、そのなかに線維芽細胞と呼ばれる細胞が密に入り込んでいます。

つまり、筋肉は線維芽細胞、軟骨は軟骨細胞、骨は造骨細胞、脂肪部分は脂肪細胞が、細胞外マトリックスのなかに詰まっていますが、これらの細胞はいずれも元は、線維芽細胞が発育して変化したものなのです。

長い間、細胞外マトリックスは、多くの細胞の隙間を埋める働きしかしていないと考えられていましたが、近年、各々の細胞の運動や分化、増殖などに深く関わっていることが分かってきました。

筋肉・骨・軟骨・靱帯の老化が進むと、マトリックスに含まれるヒアルロン酸が減少する一方、コラーゲンが増加し、弾性線維の柔軟性が失われて、張りのないパサパサした状態になってしまいます。

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