パニック障害

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満員電車やデパートなど混雑している窮屈な場所や車道や広場などを歩行中、突然激しい動悸や発汗・息切れ・めまいなどの自律神経症状が出現し、このまま死んでしまうのではないかという不安感におそわれる病気です。

この発作はパニック発作と呼ばれ、20~30分でおさまってしまいますが、また発作が起こるのではないかという不安(予期不安)と、発作を他人にみられる不安や恐怖(広場不安)から人の集まるところを避けるようになります。

ところが病院で検査をうけても、異常がみつかることはほとんどありません。

それにもかかわらず、発作を繰り返す場合をパニック障害と呼ぶことになっています。

この状態が続くと、閉じこもりうつ病を併発するようになりがちです。

パニック障害の原因と治療

パニック障害の原因は、恐怖や不安に関係の深い「ノルアドレナリン」と、興奮を抑える「セロトニン」という二つの化学物質(神経伝達物質)のバランスが崩れるためと考えられています。

実際、脳内のセロトニンを増やす治療をすると、パニック障害の改善がみられるのです。

そこで治療には、脳のセロトニンを増やす薬剤が用いられます。

なかでも選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)がもっともよく使われます。

これは脳の神経細胞がセロトニンを放出したあと、再度これを取り込むのを阻止する薬剤です。

そのほかに、抗不安薬としてベンゾジアゼピン系薬と、抗うつ薬として三環型抗うつ薬が使われます。

心理療法

また心理療法として、認知行動療法と自律訓練法がおこなわれています。

認知行動療法とは、不安や恐怖のために避けている場所や状況に身を置き、逃げないことで少しずつ慣らし、自信をつけていく方法です。

自分が避けている場所はパニック発作とは関係がないことを身をもって確かめていく方法です。

自律訓練法とは、緊張でピンと張った糸が切れないよう、心身をリラックスさせる訓練法です。

なお、カフェイン(コーヒー)、ニコチン(喫煙)などは心拍数を増加させ、パニック症状を悪化させます。

また飲酒は初めのうちはパニック症状を緩和できますが、長期に飲酒すればかえってパニック障害を悪化させます。

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