身体的特徴からみた日本人

東南アジア

縄文人

一度に300人の縄文人骨が発掘された東筑摩郡北村遺跡では縄文人の身体的特徴をよく物語っています。

身長は男性158㎝、女性151㎝でと小柄で、年齢は平均34歳でした。

頭は前後に長く頭髪は波状で、顔立ちは彫りが深く、頬骨、顎はよく発達しています。

また肩幅は広く、腕や脚は長めで骨太く、体毛は厚く、耳垢は湿りがちという縄文人に共通した特徴がみられます。

さらに腕や足の筋肉は盛り上がり、重労働で鍛えた筋肉質の体格であったようです。

また、縄文人の多くにみられる股関節や膝、足関節の変形から、彼らは日頃しゃがんで作業するか、あぐらを組むことが多かったものと思われます。

こうしてみると、縄文人は熱帯雨林に適応した身体的特徴をもつ古モンゴロイドに属することが分かります。

弥生人

一方、北九州を中心とする渡来系弥生人長身であるわりに、頭は前後に短くて丸く、頭髪が直毛、顔立ちは面長で、眉間は平らで凹凸が少なく、のっぺりしています。

肘と膝から先は短かく、体毛は薄く、男性のひげは少なく、耳垢は乾燥した粉状となり、中国北部からシベリアの人たちに似ています。

これらの特徴は寒冷地域に適応した身体的特徴をもつ新モンゴロイドに属していると思われます。

また指紋についてみると、朝鮮半島、中国に多くみられる渦状紋は西日本に多発していますが北日本に少なく、アイヌ、沖縄ではほとんどみられません。

さらに手のひらの手掌紋も朝鮮半島にもっとも近いのは近畿、中部地方で、北海道と沖縄に近づくほどみられないことから、これらの特徴は朝鮮半島を経由した渡来系弥生人によるものと考えられます。

また耳垢が乾いているのは北方の特徴で中国、北アジア全体にみられます。

日本人は大半が乾燥した北方系に属しますが、アイヌと琉球では約半数が湿った耳垢を示しています。

湿っているのは東南アジアなど南方系の特徴ですから、アイヌ、琉球には東南アジアの影響が及んでいたことが分かります。

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