下痢が止まらない原因

下痢が止まらない原因は、ほとんどが胃腸にあり、つぎの4つに大別できます。

1)細菌やウィルスがくっついた食物(魚の刺身、貝、肉類、野菜サラダなど)を摂ると、菌が腸のなかで繁殖します。

するとこれを追い出そうとして大腸の粘膜から腸の中へ多量の水が分泌され、下痢になります。

感染力が強いとなかなか下痢が止まりません。

医師に抗菌剤を処方してもらってください。

また、通常小腸のなかに菌はいませんが、なにかの原因で小腸の動きが悪くなると、大腸に棲んでいる細菌が逆行して小腸へ入り込むことがあります。

すると小腸はこれを異物として排除しようとする結果、蠕動運動が活発になり、下痢をおこすようになります。

下痢が止まらなければ、抗菌剤が必要になります。

2)1か月以上下痢が続く場合、半数以上は過敏性腸症候群が原因であるといわれています。

大腸は「脱水装置」の役目をしていますから、ストレスや自律神経失調により腸の蠕動運動が早くなると、大腸で水分を十分吸収できないため下痢が止まらなくなるのです。

医師に腸の蠕動を抑える薬を処方してもらってください。

3)食べたものが自分のからだに合わないと判断すると、小腸の中で拒絶反応がおこり、下痢になります。

たとえば、牛乳を飲んでも分解酵素が少ないために吸収を拒絶される場合(乳糖不耐症)や、アレルギーをおこす食品を摂った場合、また、鎮痛剤や血圧の薬など何種類もの薬をいっぺんに飲んだ場合、小腸のなかで異物だと判定され、吸収されないまま大腸へ送られます。

大腸でもこの異物を早く排除しようとするため下痢が止まらなくなるのです。

これは薬剤や食品の摂りかたを注意することで解決します。

4) からだを外敵から守ろうとする防衛システムが故障し、自分のからだの一部である小腸や大腸を異物と誤認して攻撃し、無数の傷をつくってしまう潰瘍性大腸炎クローン病という病気(自己免疫性疾患)があります。

主に若者にみられ、ただれた腸の粘膜から長期間水分が分泌されるため、なかなか下痢が止まりません。

この場合は、5ASAやステロイドホルモンなどの服用が必要になります。

そのほか少数ではありますが、大腸がガンで狭窄をおこした場合や、慢性膵炎や、胆嚢、胆管のガンにより消化不良をおこし、下痢の止まらなくなることがあります。

さらに稀ではありますが、消化器の病気以外に、糖尿病や甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、副腎の病気、(アジソン病)などでも下痢のつづくことがあります。

下痢がとまらなければ、一度医師の診察を受けておいてください。