胃もたれの原因

機能性ディスペプシアとは

「胃がもたれる」というかたは少なくありませんが、胃の検査をうけても全く異常のないことがしばしばあります。

異常がないひとのなかには、「胃がもたれる」というほか、「おなかが張る」、「みぞおちが痛い」、「胸やけがする」などの症状がみられます。

このため症状だけでは胃潰瘍や逆流性食道炎などと区別できない難しさがあり、しかも患者さんの納得が得られにくいという厄介な問題を抱えています。

このように異常がないのに胃の具合が悪いという病気を機能性ディスペプシアと呼んでいます。

傷がないのになぜ痛むのか

なかでも「胃がもたれる」という訴えは最もよくみられ、同時に「吐き気」や「おなかが張る」などの症状をしばしば伴います。

これに対し、夜間、空腹時にみぞおちが痛むという痛み中心のケースもみられます。

締め切りが迫るなか仕事に追われるサラリーマンや、受験勉強中の学生など、心理的、物理的ストレスが主な原因になっていると考えられています。

胃には食物を貯める働きと、十二指腸へ送り出す働きがありますが、胃の動きが悪くなるといつまでも食物が胃に残り、胃もたれの原因になります。

逆に胃が動きすぎると、食物を早く十二指腸へ排出しようとするため、脳は慌てて胃の動きを止めようとします。このため、結果的に胃もたれを起こすことになります。

胃に傷がないのになぜ痛みがおこるのかといえば、胃酸に対し敏感に胃が反応するからではないかといわれています。

治療はどうすればよいか?

過労やストレスを避け十分な睡眠をとること、就寝前3時間は食事を摂らないこと、一度に食べ過ぎないことにまず留意しなければなりません。

そして胃もたれや満腹感に対しては、胃腸の動きを活発にする薬剤が使われます。

従来はモサプリド(商品名:ガスモチン)が最も使われていましたが、近年、アセチルコリン分解酵素の作用を阻止するアコチアミド(商品名:アコファイド)も頻用されるようになりました。

また胸やけや腹痛に対しては、胃酸の分泌を抑える薬や鎮痙剤が使われます。

さらにストレスを軽くするために、抗不安剤や自律神経調節剤もしばしば併用されています。

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