急性膵炎の治療はどのようにするか?

しばらくは絶食

急性膵炎で膵臓が腫れ、膵臓周囲に炎症が及んでいる場合には、絶食で点滴による水分補給を行います。とくに急性膵炎ではしばしば脱水をおこすため、大量の輸液が必要になることが少なくありません。

また腹部の激痛を取り除くために、非ステロイド性消炎鎮痛薬を用いますが、効果がなければさらに強力な消炎鎮痛剤を用いたり、麻薬性鎮痛剤を使用することもあります。

このほか、消化酵素の活性化を抑えるため、蛋白分解酵素阻害剤や、膵臓の細菌感染を防ぐ抗生物質を投与します。

食事療法を開始

発病後2~3日は、食事すると膵液が分泌されて膵管の内圧が上がり痛みがつよくなるため、絶飲、絶食のまま点滴で電解質や栄養の補給をします。

数日後、痛みが 引き始めたら重湯や野菜スープから始め、徐々にお粥とし、リンゴやナシの絞り汁、湯豆腐などをとります。

入院後、約1週間で超音波検査をおこない、膵臓の腫れが引いてきておれば、スキムミルク、卵白、白身魚や鳥のささ身など消化のよい蛋白質を少しずつとるようにします。

あとは脂肪制限をしながら食事量を増やし、痛みがでなければ、通院に切り替えていきます。

脂肪が入ると膵液が多量に分泌され、膵炎が再燃するため少なくとも1ヶ月は油ものを控えるようにします。

また、アルコール、コーヒー、紅茶、炭酸飲料は膵液の分泌をうながすため避けてください。

重症型(壊死性膵炎)の場合

絶食にしてもどんどん悪化する重症急性膵炎の場合は、膵臓のまわりに溜まった腹水を抜いたり、開腹して大量の液が溜まった嚢胞を取り除いたり、膵臓の壊死している部分を切り取ったりしなければなりません。この場合、入院期間が1か月から数か月といった長期に及びます。

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