膵臓はどのような働きをしているか?


膵臓は2つの大きな仕事をしています。

消化酵素を分泌する

ひとつは、膵臓の外(十二指腸側)に向かって1日2リットルもの膵液(トリプシン、アミラーゼ、リパーゼなど)を分泌しています。

膵液のなかのトリプシンは蛋白分解酵素、アミラーゼは糖質分解酵素、リパーゼは脂質分解酵素です。膵臓は蛋白質からできていますから、トリプシンが分泌されると膵臓の組織が分解され、大変なことになりそうですが、じつはトリプシンは膵臓内では働かないようにうまく設定されているのです。

膵臓から分泌されるこれらの消化酵素は、腸液や胆汁とともに、私たちが食べた食物をこなごなに分解し、消化するのに極めて重要な役割を果たしています。

膵臓ホルモンを分泌する

もうひとつは、膵臓の中でホルモン(インスリン、グルカゴン、ソマトスタチン)を分泌しています。

これを内分泌ホルモンといいます。

膵臓のなかには、ランゲルハンス島と呼ばれる細胞集団が、海に浮かんだ島のように観察されます。そのなかのアルファ細胞ではグルカゴンを、ベータ細胞ではインスリン、デルタ細胞ではソマトスタチンというホルモンがそれぞれ作られているのです。

インスリンは、血糖をさげる注射としてよく知られていますが、血液中のブドウ糖を細胞に取り込ませ、脂肪組織に蓄えたり、ブドウ糖をグリコーゲンに作り変えて肝臓や筋肉に蓄える働きをします。

一方グルカゴンは、脂肪組織にある脂肪をブドウ糖に作り変え、肝臓に貯えられたグリコーゲンをブドウ糖に戻す働きをします。

このように、グルカゴンとインスリンは血液中の糖分のバランスを保つために、協力しながら働いているのです。

さらにソマトスタチンは、グルカゴンとインスリンの分泌を微調整しながら、血糖を安定化させる重要な働きをします。ソマトスタチンは膵臓ばかりでなく脳や消化管からも分泌され、成長ホルモンや胃液の分泌、栄養の吸収を抑える働きをしています。

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