急性胆嚢炎の治療 

急性胆嚢炎の大半は胆石発作によるため、両者の治療はほぼ同一と考えていいでしょう。

まずは炎症が胆嚢だけの軽症なのか、胆嚢周囲にまで広がった中等症か、ショックなど全身症状を伴う重症なのかを判定します。

腹痛発作時には入院して絶食とし、水分と電解質の点滴をおこない抗生物質を投与します。

また鼻から胃の中にチューブを入れ、吸引を行って胃を空にし、小腸内にたまる体液を極力減らすようにします。

胆嚢炎が軽症の場合には、腹痛は2~3日で軽くなりますから、糖分を主体とした水分(おもゆ・砂糖水・はちみつ水・果汁・野菜スープ)を少しずつ増やしていきます。

通常4~5日すると痛みも消え回復期に入りますから、主食はおかゆとし、3分粥から始め徐々に増量していきます。

蛋白不足を避けるため、痛みが消えれば白身魚、豆腐、卵白、脱脂乳などを徐々に開始します。

脂肪は再び発作を誘発する危険があるため、一日30グラムを限度とし慎重に増やしていきます。

胆嚢炎が中等症の場合には皮膚から肝臓に針を刺し、胆嚢にチューブを留置して胆汁の持続吸引(ドレナージ)をおこないます。

そして症状が安定するのを待って、胆嚢摘出術をおこないます。

その病状の程度をみて開腹手術にするか腹腔鏡下手術にするかを決めます。

胆嚢炎が重症の場合には、胆嚢の壊疽や穿孔による腹膜炎、気腫性胆嚢炎や化膿性胆管炎など危険な状態が予測されます。

直ちに、開腹による緊急手術が必要です。

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