胆石症の治療はどうするか

胆嚢結石の場合
1.胆石溶解剤

無症状か症状が軽い場合に適応になります。

ただし、胆石がコレステロール結石であること、直径1cm以下であること、胆嚢の働きが良好であることという条件があります。

こうして1年以上、溶解剤を飲み続けた場合、約30%が消失しますが、服薬をやめると約10%に再発が見られています。

2.体外衝撃波結石破砕術(ESWL)

症状がつづく場合に、手術以外の治療法として体外から胆嚢に衝撃波を当て、結石を破砕するものです。

メスを用いないため、期待される治療法ですが、胆石がコレステロール結石であること、直径2cm以下で3個以内であること、胆嚢の働きが良好であることという条件があります。

3.腹腔鏡下胆嚢摘出術(ラパコレ)

癒着や心臓病などがなければ、ほとんどの胆石に対して適応となる治療法です。

腹部に3箇所の小さな穴をあけ、そこから望遠鏡のようなスコープを挿入し、胆嚢を切り取る治療法です。

手術時間が短いため回復もはやく、胆嚢治療の中心的な位置を占めてています。

胆管結石の場合
1.内視鏡的乳頭切開術(EST)

十二指腸まで内視鏡を挿入し、乳頭(胆管膵管の出口)を切開して結石を取り出そうとする手法です。

出血の危険を伴うので出血傾向のある場合はできません。

乳頭部を電気メスで切った後、ワイヤーで胆石を引っ張り出す。

2.内視鏡的乳頭バルーン拡張術(EPBD)

十二指腸まで内視鏡を挿入し、乳頭にバルーンを入れて押し広げ、胆石が出やすくする治療法です。

ESTほどの効果は望めませんが、出血する危険がないため、ESTがおこなえない場合に用いられます。

肝内結石の場合

肝内結石症では胆管癌の合併を5‐10%に認めます。

そのため治療は肝臓の一部を切除するか、皮膚の上から内視鏡を肝臓内の胆管に挿入し、電気水圧による衝撃波を発射して石を粉砕します(PTCSL)。


皮膚の上から管を肝臓に入れ、レーザーなどで石を粉砕する。

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