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腸の病気

腸の病気

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便失禁(便漏れ)をどうするか

高齢になると肛門内側の筋肉が衰え、知らないうちに便が漏れることが多くなります。とくに認知症、脳梗塞、糖尿病の患者さんには頻繁にみられます。 また、直腸癌や痔核の手術、お産のあと等には、肛門外側の筋肉が衰え、便意が出てもトイレに行くまで我慢で...
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小腸の病気とは

小腸は十二指腸、空腸、回腸からなります。 十二指腸には数リットルの膵液や胆汁が分泌されており、胃から送られた食物はここで消化されたのち栄養分の大半が吸収され、そのあと大腸へ送られます。 急性小腸炎 細菌、ウイルス、アレルギーなどによって腸に...
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小腸の検査とは

小腸は胃と大腸の間の部分にあたり、長さは6~7メートルに及びます。 また、腹膜に固定されていないため内視鏡を小腸に挿入しようとすると、腸管が一緒に伸びて奥まで検査することができませんでした。 このため、長年、小腸Ⅹ線検査のみに頼らざるを得な...
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虫垂炎はどうすればよいか

盲腸の先端にある長さ6~8cmのみみずのような管が虫垂です。 この内腔に、固まった便(糞石)や異物が詰まって炎症を起こすと虫垂炎になりますが、原因のわからないものも多数みられます。 虫垂炎の場合、最初から吐き気、右下腹部の痛みを訴える人は半...
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腸閉塞(イレウス)はなぜおこるか

約90%はガンなどの腫瘍や潰瘍による狭窄、術後の癒着などで腸が詰るためにおこります。 この詰まりかたがひどくなると、腸の血液循環が悪くなり、腸管の壊死を来たす危険な状態(絞扼性イレウス)になります。 症状は腹部膨満感と嘔吐で、ひどくなると吐...
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大腸の病気とは

大腸の病気は大きくふたつに分けられます。 ひとつは潰瘍やガンなど腸のなかに病変がある場合と、もうひとつは腸の機能に異常がみられるものの病変はないという場合(過敏性腸症候群)です。 腸の病変は腫瘍と炎症に大別されます。 腫瘍は通常ポリープとい...
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大腸の検査とは

便潜血検査 現在おこなわれている便潜血検査は、免疫学的便潜血反応といい、ヒトの血液なら微量でも反応し、しかも大腸からの出血のみを拾い上げるという検査法です。 大腸ガンは大量出血するということはなく、ガンと食物の摩擦によりガン表面から僅かに出...
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感染性腸炎

細菌やウイルス・原虫が口から侵入し、腸内で繁殖するか、毒素を産生して腸炎を引き起こし、腹痛・下痢・血便・発熱を生じるものです。 成人では細菌性腸炎が、小児ではウイルス性胃腸炎が多くみられます。 細菌ではキャンピロバクター、サルモネラ菌、腸炎...
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感染性腸炎:ウイルス性腸炎

ノロウィルス(小型球型ウイルス、SRSV)腸炎 成人では冬季を中心に流行し、多くは生カキや二枚貝(ウィルスで汚染された海水を取り込み、濃縮している)やサラダが感染源になっています。 また学童、老人施設にしばしば集団発生しますが、学童の場合は...
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感染性腸炎:細菌性胃腸炎

食品に付着し繁殖した原因菌、またはその産生する毒素を食品とともに摂取したために発病します。 キャンピロバクター・サルモネラ菌、腸炎ビブリオが全体の60%以上を占めています。 その他には病原大腸菌、ブドウ球菌、ボツリヌス菌、ウェルシュ菌、セレ...
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感染性腸炎 :特殊な腸炎

腸アメーバ症 海外渡航者や男性同性愛者にみられることが多く、性感染症(STD)の1つとも考えられています。 成熟嚢子の経口摂取により感染し、主に直腸・S状結腸と盲腸などの深部大腸が冒されます。 下痢、粘血便、しぶり腹、排便時の下腹部痛があり...
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虚血性大腸炎とは

虚血性大腸炎は、前触れなく突然下腹部の激痛がおこり、それに続いて鮮紅色の血液が混じった下痢が出現します。 しばしば気を失うほどの激痛ですが、通常は数日間で治まってきます。 大腸に栄養を送る血管が一時的に詰まることによって、その部位から出血し...
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薬剤性大腸炎とは

薬剤を多量に使用したために、腸内に普段棲んでいる細菌が死滅し、この薬剤に抵抗性を示す別の細菌が増殖して大腸粘膜に炎症を起こし、下痢や血便をおこす病気です。 抗生物質、抗がん剤、経口避妊薬、非ステロイド性抗炎症剤などが原因となりますが、とくに...
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大腸憩室症とは

加齢により腸の壁がもろくなり、腸の内圧が上がったときにポケット様に外へ飛び出す袋状のものをいいます。 食物繊維の多い旧来の日本食では、あまりみられなかったのですが、欧米の低繊維食が主流となったため、出現頻度が高くなりました。 すなわち、食生...
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粘液の多い便がでたとき

粘液とは排便時にみられる寒天を溶かしたような、ねばねばした透明の液をいいます。 粘液は腸のケイレンやただれにより、腸の粘膜が刺激されて出る場合と、ポリープやガンから直接出る場合があります。 粘液に血が混じるとか、痛みや熱があるかどうかが診断...
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過敏性腸症候群とは

腸の運動を調節しているのは自律神経です。 したがって手や足は自分の意志で動かせますが、腸を動かすことはできません。 過敏性腸症候群とは、自律神経による腸の運動の調節が狂ったため、便秘や下痢などの便通異常がおこるものをいいます。 原因は精神的...
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過敏性腸症候群の治療

病気の原因が精神的なストレスにあるか、自律神経の失調にあるかで、それに応じた治療が必要になります。 1.精神的なストレスが原因の場合 まず本人にのしかかっている精神的なストレスをとってあげることが第1です。 時間をかけて話し合い、精神的負担...
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自律訓練法の実際

まず全身の力を抜き、軽く目を閉じてリラックスした状態で、次にのべる言葉を心の中で3~4回繰り返してください。 これを起床時と寝る前に、毎日ベッドの中で試してみてください。続けていると、便通も改善し、おなかの不快感がとれやすくなります。 わた...
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下痢と便秘を繰り返すとき

大腸の検査をしても異常がないのに下痢と便秘を繰り返したり、腹痛が治らないという訴えをよく聞きます。 これは腸が痙攣をおこしたり、逆に弛緩して動きが悪くなってしまうのが原因です。 腸に傷はなくても蠕動運動が円滑におこなわれなくなると、このよう...
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便が細くなったとき

日によって便が太くなったり、細くなったりする場合はあまり心配することはありません。 腸の緊張が強く痙攣様になると便は細くなりますが、緊張が解けると太くなるからです。 しかし、いつも便が細いとか、急に細くなってきたなどという場合には、大腸の炎...
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排便時、真っ赤な出血があったとき

出血と排便の状況により、次の図のように、ある程度病気を予測することができます。
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小児の腹痛について

小児に特有の腹痛としては、学校ぎらいや家族の関心を得られない子に、臍疝痛(さいせんつう)という病気があります。 治療はしなくても、精神的に満足が得られれば治ります。 また、1歳以下の乳児に嘔吐・血便がみられる場合には、腸重積という腸のつまる...
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おなかが張って苦しいとき

おなかが張る原因には、食物やガスが胃腸に溜まる場合、おなかに水が溜まる場合、内蔵が腫れる場合の3通りが考えられます。 空気を飲み込んだり、食べ過ぎによる場合はあまり問題になりませんが、治療を要する重大な病気であることが少なくないので注意が必...
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おなかが鳴ったり、ガスがでて困るとき

おおぜいのなかで、空腹のためにおなかが鳴って冷や汗をかいた経験は誰にでもあるでしょう。 規則正しい食生活をしている人なら、食事の時間が来ると胃腸のほうも動く準備ができているのです。 したがっておなかが鳴るのは、時間が来て腸が活発に動き始めた...
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腹膜炎はなぜおこるか

胃腸に穴があいて食物の一部がおなかの中へ漏れると、腹膜炎を起こしてきます。 しかし穴があかなくても、おなかの臓器の炎症がひどくなると、腹膜にまで炎症が波及し、腹膜炎をおこすことになります。 この場合には激しい腹痛や嘔吐をきたし、ひどくなると...