肛門周囲がかゆくなる原因には、糞便による汚れが一番関係しています。
つまり便のなかには皮膚炎をおこす成分が含まれているのです。
ですから脱肛はもちろんのこと、痔核などのために便が十分ふきとれていない場合には、皮膚炎をおこしやすくなります。
また、痔ろうと言って肛門周囲に便が通るバイパスができたときにも、容易に皮膚炎をおこしかゆみを生じます。
したがって治療は皮膚炎の原因になっている病気を治すことが先決となります。
そのほか、ぎょう虫や痔核の手術による瘢痕、抗生物質などが原因でかゆみを生じたり、単に神経性にのみかゆくなることがあります。