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増加する逆流性食道炎

増加する逆流性食道炎

増加する逆流性食道炎

逆流性食道炎とは?

通常、食道と胃は下部食道括約筋(LES)で境され、胃液が逆流しないようになっています。 ところが、なにかの理由で下部食道括約筋(LES)が緩み、胃液(塩酸とペプシン)が食道に逆流し、それが長時間留まると、食道は赤くただれて、びらんや潰瘍をお...
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ピロリ菌の除菌で逆流性食道炎は増えるか?

ピロリ菌により傷つき、萎縮した胃の粘膜が、ピロリ菌を除菌することによって回復し、胃酸の分泌が盛んになります。このため、逆流性食道炎が増加するという説明がしばしばされています。 たしかに除菌によって胃体部の胃炎が回復する結果、逆流性食道炎が多...
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逆流性食道炎のくすりとは?

治療の第1は、胃酸の分泌を抑えるプロトンポンプ阻害薬(PPI)という薬を、8週間続けて服用することです。約80%のかたにはよく効きます。 もし効果がなければ、薬を飲む時間を変更するとか、薬の量を増やすとか、種類を変えるようにします。それと同...
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胃食道逆流症の登場

胃液が食道に逆流し、赤くただれて炎症を起こすと、胸焼け・げっぷ・胸痛などをおこしてきます。 これを逆流性食道炎と呼んで、治療してきました。 しかし、胃液(十二指腸液を含む)が食道に逆流しても、必ずしも逆流性食道炎をおこすとはかぎりません。 ...
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胃食道逆流症の症状

一番よくみられるのは、みぞおちの上あたりの焼けるような感じです。 それに加えて、げっぷ・吐き気など消化器の症状のほか、狭心症に似た胸痛、喘息に似た咳などの症状、のどの違和感や耳鳴りなど耳鼻科の症状などもみられます。
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なぜ胃食道逆流症が発生するか?

食道下部に傷をつける逆流性食道炎では、胃液の逆流を防ぐ下部食道括約筋(LES)が一時的にゆるむため、逆流現象をおこしています。さらに重症になると、食道のただれや潰瘍がひどくなりますが、このような例では下部食道括約筋(LES)は緩みっぱなしで...
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わが国の胃食道逆流症の特徴

かつてわが国では 背中が曲がり前かがみとなった高齢者に食道裂口ヘルニアが多くみられ、このため逆流を防止する機能が弱くなり、胃酸が逆流する主原因となっていました。 しかし最近では、食事の欧米化により、高脂肪食が増え、アルコールの過飲や大食する...
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胃食道逆流症はどのように診断するか?

細い管を飲んでいただき、食道の中のpHを測定するのが最も正確な診断になります。 本来、食道の中はほぼ中性(pH7)ですが、この病気になると酸性(pH4以下)となるので診断できるのです。 しかし、この検査は苦痛を伴うため、簡略な方法として、本...
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胃食道逆流症は治療すべきか?

まず大食や夜食をしないように注意し、アルコール、脂っこい食品や甘いもの、炭酸、コーヒー、香辛料を避けるようにします。 昼間でも食事のあとはすぐ横にならないようにし、夕食を早めにとり、寝る前3時間は食事を控えてください。 夜間胸やけする場合は...
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バレット食道とは?

胃と食道の境界部から、本来胃の上皮である円柱上皮が食道をさかのぼるように広がっていくものをバレット食道といいます。 つまり逆流性食道炎を繰り返すと、食道の粘膜が剥げ落ちて、あらたに胃液を分泌する円柱上皮という胃の粘膜が発生します。 この病変...
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バレット食道はなぜ発生するか?

長期間、逆流性食道炎がつづくと、本来丈夫にできている食道の粘膜(重層扁平上皮)は、ただれを繰り返す結果、薄くてもろい円柱上皮に変化していきます。 これをバレット食道と呼んでいます。 つまり、バレット食道は逆流性食道炎の終末像といえましょう。
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わが国のバレット食道

我が国ではロングバレット食道(円柱上皮3センチ以上)の人が少なく、円柱上皮3センチ以内のショートバレット食道のかたが大半です。 つまり、欧米人ではロングバレット食道が10~20%と高頻度に見られるのに対し、わが国では0.3~0.6%ときわめ...
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バレット食道がんの早期発見法

バレット食道のかたは、年1~2回の定期的な内視鏡検査がおすすめです。レントゲン検査ではなかなか発見するのは難しいとされています。 バレット食道癌の初期には、色調の変化しか捉えられず、しかもバレットのために粘膜が赤くただれているので、内視鏡で...
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バレット食道がんの予防法

プロトンポンプ阻害剤を長期服用していくと、食道のもろくなった円柱上皮のなかに、本来の食道粘膜である重層扁平上皮が出現してくることがわかっています。 これは、バレット食道がんの素地を取り払う意味で、予防法の第一とおもわれます。 また欧米ではバ...