健康ミニ知識 起死回生の治療法となるか“糞便微生物移植”(FMT) 一人ひとり景色の違う腸内フローラ 私たちの便は1000種類で100兆個以上の細菌が、それぞれ同じ仲間の細菌たちと群れをなして、腸の表面にびっしり敷き詰められています。 その様子は一見、お花畑のように群生しているところから「腸内フローラ」(腸... 2015.11.18 健康ミニ知識
潰瘍性大腸炎の最新治療 潰瘍性大腸炎 ペンタサとアサコールの違い ペンタサ 「ペンタサ」も「アサコール」も、ともに中身はメサラジンですが、ペンタサは時間とともにメサラジンを放出するため、小腸で55%、大腸で45%が吸収され、小腸・大腸の両方に効くようにつくられています(クローン病のような広範囲の病変に向く... 2015.11.07 潰瘍性大腸炎の最新治療
免疫のはなし 抗TNAα抗体療法 TNFαとは Tumor Necrosis Factor - αの略で、腫瘍壊死因子というサイトカインです。 最初、腫瘍細胞を壊死させる物質として発見されたため、この名がありますが、現在は炎症を起こした細胞の死を誘導し、炎症から身を守るサイ... 2012.10.10 免疫のはなし
健康ミニ知識 サイトカイン サイトカイン(細胞の作動物質)とは、免疫の反応により細胞から分泌されるタンパク質で、自分のそばにいる細胞にからだに必要な情報を伝達し、さまざまな生理現象をおこします。 しかも、一つのサイトカインが何種類もの情報を提供することができます。 こ... 2012.10.08 健康ミニ知識
腸の病気 小腸の病気とは 小腸は十二指腸、空腸、回腸からなります。 十二指腸には数リットルの膵液や胆汁が分泌されており、胃から送られた食物はここで消化されたのち栄養分の大半が吸収され、そのあと大腸へ送られます。 急性小腸炎 細菌、ウイルス、アレルギーなどによって腸に... 2007.06.14 腸の病気
腸の病気 大腸の病気とは 大腸の病気は大きくふたつに分けられます。 ひとつは潰瘍やガンなど腸のなかに病変がある場合と、もうひとつは腸の機能に異常がみられるものの病変はないという場合(過敏性腸症候群)です。 腸の病変は腫瘍と炎症に大別されます。 腫瘍は通常ポリープとい... 2007.06.12 腸の病気
下痢対策 下痢が止まらない原因 下痢が止まらない原因は、ほとんどが胃腸にあり、つぎの4つに大別できます。 1)細菌やウィルスがくっついた食物(魚の刺身、貝、肉類、野菜サラダなど)を摂ると、菌が腸のなかで繁殖します。 するとこれを追い出そうとして大腸の粘膜から腸の中へ多量の... 2007.05.30 下痢対策
クローン病の最新治療 クローン病とは 小腸と大腸を中心に、消化管のあらゆるところに原因不明の潰瘍が多発する病気です。 最初は口内炎のような浅い傷(アフタ)ですが、放っておくと深い潰瘍となって腸が詰ったり、まわりの腸とくっついて膿んだり、バイパスをつくったりします。 また、からだ... 2005.12.31 クローン病の最新治療
クローン病の最新治療 クローン病の合併症 腸におこる合併症としては、狭窄のため食物の通過が悪くなります。 また、腸と腸同士がくっついてトンネルができたり、腸が膀胱や膣にもくっついて、トンネルをつくったりするため、膿が溜まったり、高熱がでる、腹痛がひどくなる、出血がひどくなるなどの症... 2005.12.30 クローン病の最新治療
クローン病の最新治療 なぜクローン病になるのか まだはっきりとした原因は分かっていません。 現在予測されている原因は、この病気になりやすい遺伝的体質を持った人が、食事の不摂生や過労などにより、腸の粘膜の免疫力が低下し、潰瘍や炎症を引き起こすのではないかと考えられています。 2005.12.29 クローン病の最新治療
クローン病の最新治療 クローン病 どんなひとがかかりやすいか 20歳前後の若いひとがかかりやすく、男性で20~24歳、女性で15~19歳で発症するひとが多くみられます。 欧米では女性のほうが多くみられますが、我が国では男性が女性の約2倍といわれています。 またこの病気は欧米に多くみられ、日本の約10倍... 2005.12.28 クローン病の最新治療
クローン病の最新治療 クローン病 どのくらい患者さんがいるか 現在、全国に4万人の患者さんがいるといわれています。 患者数は欧米にくらべ、決して多くはありません。しかし特に少なくもなく、世界的には中ぐらいです。 また、欧米では女性に多いといわれますが、わが国では男性に多い(約2倍)ことが知られています... 2005.12.26 クローン病の最新治療
クローン病の最新治療 クローン病の診断 小腸クローンはバリウムを飲んでおこなうX線検査で診断します。 初期にはアフタという浅いびらんが多発しているだけですが、潰瘍に進展すると、スキップした縦走潰瘍や偽憩室がみられるようになります。さらにひどくなると、狭窄や瘻孔といって周りの臓器と... 2005.12.25 クローン病の最新治療
クローン病の最新治療 クローン病の治療の考え方 クローン病は再燃・再発を繰り返し慢性の経過をとります。 完全な治癒は困難であり、症状が安定している時期(緩解)をいかに長く維持するかが重要です。 手術をしても再発を繰り返すため、安易に手術を考えてはいけません。 しかし、長い経過のうちには穿... 2005.12.24 クローン病の最新治療
クローン病の最新治療 クローン病の栄養療法 栄養療法には経腸栄養と中心静脈栄養があります。 食べるとすぐに下痢をして腹痛のため食事がとれないというかたの栄養療法として開発されたのが、経腸栄養剤です。 通常の食事をいったんやめ、代わりに経腸栄養剤を飲んで栄養をとる方法で、これにより腹痛... 2005.12.23 クローン病の最新治療
クローン病の最新治療 クローン病の薬物療法 クローン病の原因のひとつとされる自己免疫の暴走を抑え、炎症を抑え込む薬剤が使われます。 (1)ペンタサ・サラゾピリン クローン病の最も基本となるくすりで、炎症をつよく抑えます。 サラゾピリンは小腸でしか働かず、大腸病変には効きませんが、ペン... 2005.12.18 クローン病の最新治療
クローン病の最新治療 クローン病 抗サイトカイン(抗TNF-α抗体)療法とは 私たちの免疫システムは、本来異物が侵入してきたときに防御スイッチが入るようにできています。ところがクローン病では、本来自分の体の一部を異物と誤認して、防御スイッチが入った結果、多量のサイトカイン(TNF-α)を産生して、自分の腸に傷をつけて... 2005.12.17 クローン病の最新治療
クローン病の最新治療 クローン病 手術が必要となるとき クローン病では極力手術を避けねばなりませんが、次の場合はやむなく手術が必要となります。 ただし、術後の接合部に再発する可能性が極めて高いため、手術は狭窄をとるだけの最小限の切除に留めるようにしています。 (1)狭窄で腸がつまったとき(2)ろ... 2005.12.16 クローン病の最新治療
腸の病気 腸疾患の鑑別診断 著書 より 腸疾患の診断にあたっては、便通異常(便秘・下痢・残便感・便柱狭小)や便の異常(血便・粘液便など)・腹部愁訴(腹痛・腹鳴・腹満感)・食欲不振・体重減少などの症状に加え、生もの・抗生物質・鎮痛剤の服用、放射線治療の有無などに注目し... 1998.01.16 腸の病気