HEALTH

健康ミニ知識

肥満

健康ミニ知識

天然のやせ薬 短鎖脂肪酸

短鎖脂肪酸は炭素数6以下の脂肪酸を総称したもので、酢酸・プロピオン酸・酪酸など9個の脂肪酸からなります。 大腸のなかに水溶性食物繊維やオリゴ糖が運ばれてくると、腸内細菌が盛んにこれを食べて発酵する結果、短鎖脂肪酸が生まれます。 つくられた短...
腸のはなし

驚くべき腸内細菌たち

仲の良い同居人、腸内細菌 私たちの腸のなかには1,000種類、1,000兆個もの細菌が棲息しており、細菌の重量は約1.5 ~2kgにのぼるといいます。 そして糞便の約半分は腸内細菌あるいはその死骸といわれています。驚くべき菌の数ですが、腸内...
免疫のはなし

過剰な免疫を防ぐ“制御性T細胞(Tレグ)”

自分自身を攻撃する「自己免疫」 今から100年前、ドイツのノーベル医学賞受賞者・ポール エールリッヒは、免疫システムが自分自身を攻撃する「自己免疫」という現象があることを提唱しました。 しかもそれは何らかの方法で抑制されていると考え、自己免...
栄養ミニ知識

栄養素の基本情報

エネルギー源となる体脂肪 三大栄養素とは糖質、脂質、タンパク質をさしています。 炭水化物(糖質)は、最も小さな糖である単糖を組み合わせた有機化合物をいいます。 炭水化物は、その分子式が CmH2nOn で表され、一見、炭素(C)に水(H2O...
健康ミニ知識

起死回生の治療法となるか“糞便微生物移植”(FMT)

一人ひとり景色の違う腸内フローラ 私たちの便は1000種類で100兆個以上の細菌が、それぞれ同じ仲間の細菌たちと群れをなして、腸の表面にびっしり敷き詰められています。 その様子は一見、お花畑のように群生しているところから「腸内フローラ」(腸...
脳のはなし

アルツハイマー病を予防するヒント

特効薬のない認知症 アルツハイマー病は認知症の最も代表的な病気で、高齢者にみられる認知症の半数を占めています。 徐々に記憶や思考する力が失われ、日常生活の簡単な作業すらできなくなり、寝たきりになってしまう進行性の病気です。 認知症の推定患者...
潰瘍性大腸炎の最新治療

潰瘍性大腸炎の治療薬 ステロイド(副腎皮質ホルモン)

ステロイドの魅力 ステロイド薬は、非常に強力な抗炎症作用、免疫抑制作用、抗アレルギー作用を持っています。 このため、ペンタサ、アサコールだけでは効果不十分な炎症でも、これを抑えこむことができるのです。 しかしながら、ステロイド剤は治療効果が...
栄養ミニ知識

長寿遺伝子を活性化する“レスベラトロール”

ワインと心臓病 レスベラトロールとはポリフェノールの一種で、1939年、北海道大学の高岡道夫氏により、命名されたものです。 レスベラトロールは、サンタベリー(北欧の果物)やブドウ、ピーナッツ、アーモンドなどが、紫外線や外敵から身を守るために...
健康ミニ知識

肺塞栓をおこす“エコノミークラス症候群”

飛行機のエコノミークラスの狭い座席に長時間座ったままいると、からだの血液が鬱滞してきます。 脱水や寝たきり、感染や手術で動けない場合などにも同様の現象がおこります。 このような状態が続くと、体の深部特に下肢の静脈に血のかたまり(血栓)ができ...
栄養ミニ知識

ポリデキストロース

ポリデキストロースは、トウモロコシから人工的に作られた食物繊維で、その働きは天然の食物繊維とまったく変わらず、極めて安全な食材です。 ブドウ糖、ソルビトールにクエン酸を加えて作るため、ほとんど無味・無臭で甘味はありません。エネルギーも1gで...
脳のはなし

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とは、10秒以上呼吸が止まった状態(無呼吸)が一晩に5回以上みられる病気です。 いびきがひどくて熟睡感がなく、目覚めに頭痛がおこりやすく、昼間居眠りして困るなどの特徴があ...
栄養ミニ知識

食育

食育とは「食」に関する知識を得て、健康的な食生活を送るためにどういう食品を選択すべきかを学ぶことをいいます。 もともと日本の伝統的食生活は、米飯に豆腐・納豆・みそ汁などの大豆・野菜・魚などで構成されていました。 したがって昭和50年頃、蛋白...
遺伝子のはなし

体内時計

私たちの体には、いたるところに体内時計があって、それにしたがって体温や血圧・脈拍などを一定に整えています。 つまり、からだの臓器にはそれぞれ時計細胞(末梢時計)があって、それぞれが別個に時計を刻みながら臓器を動かしていることが分かっています...
健康ミニ知識

ステロイド

腎臓の上部にある副腎という臓器の皮質(外側の部分)で、コレステロールから作られるホルモンを副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)と呼びます。 このホルモンには鉱質コルチコイド(アルドステロン)と糖質コルチコイドがありますが、この糖質コルチコ...
糖尿病

新しい糖尿病治療薬”インクレチン”

インクレチンとはインスリンを分泌(secretion)させるという意からこの名がつけられました。 食事を摂って食物が小腸にたどり着くと、小腸の壁から分泌される消化管ホルモンで、血糖値が高くなると膵臓を刺激してインスリン分泌を促し、グルカゴン...
免疫のはなし

花粉症

アレルギーは、外から異物が入り込もうとするのに対し過激に拒絶反応をおこした状態です。これではからだを守るどころか、かえって有害となります。 この過剰反応をおこす犯人はIgEという免疫を司るタンパク質です。 たとえば花粉がからだに入ろうとする...
免疫のはなし

アレルギーコップ

何年かかけて花粉症を発生させる物質がコップに溜まったとしましょう。 そしてある日、コップが一杯になってこぼれ始めたとき、花粉症が発生するといわれています。 子供のころは何ともなかったのに、大人になってある日突然花粉症になったというのは、じつ...
健康ミニ知識

善玉物質“アディポネクチン” 

メタボリックシンドローム 平成16年、厚生労働省の調査によると、40~74歳の男性2人に1人、女性の5人に1人がメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)かその予備群だそうです。 そのメタボリックシンドロームに重要な関わりをもつタンパク質が...
栄養ミニ知識

GABA(ギャバ)

発芽玄米は健康食品のなかでも近年特に注目を集めていますが、その理由は発芽玄米に含まれるギャバが脳を癒してくれる物質として評価されていることによります。 ギャバとは、私たちの脳や脊髄に存在するアミノ酸の一種で、正式な名称はガンマ-アミノ酪酸と...
高血圧

高血圧の治療の基本

高血圧の治療の基本は降圧剤ではなく、あくまでも食事療法、運動療法にあります。 減塩、運動、減量に心がければ血圧10-30mmHgは下がるといわれています。 とくに肥満の人は減量できれば必ず血圧は下がってきます。 また、喫煙はタバコ1本で10...
肥満

肥満は増えているか

からだの脂肪組織に正常以上に脂肪が蓄積した状態が肥満です。 成人のエネルギー摂取量はさほど増えていませんが、生活が便利になり消費エネルギーが減ったため、ややもすると気付かないうちに肥満になってしまいます。 男性の場合、年々、肥満者の割合が増...
肥満

BMI(体格指数)とは

BMIの算出方法は、 体重(kg)÷身長(m)÷身長(m) で求めます。 日本肥満学会基準によれば、BMIが18未満は痩せ気味。 18以上25未満は正常。 25以上は肥満です。 そしてBMIが22のとき最も有疾患率が低いという根拠から、これ...
肥満

体脂肪率とは

からだ全体に占める脂肪の割合を示すもので、BMIよりさらにすぐれた肥満の診断法です。 体脂肪率は男女差があり、成人男子で15~19%、成人女子は20~25%でこれを越えると肥満と判定されます。 最近は簡単に体脂肪率を測れる体脂肪計ができてい...
肥満

なぜ肥満になるか

肥満の原因は、使うエネルギーよりも入るエネルギーのほうが多いため、残った分が体脂肪になって溜まることにつきます。 肥満遺伝子の影響もありますが、多くは過食と運動不足が肥満の原因であることは明白です。 つまり、車社会になって歩かなくなったこと...
肥満

太る食べかたとは

最近はファーストフード店が増え、高カロリー・高脂肪・高塩分の食事をとる機会が多くなったこと、コンビニエンスストアの普及による24時間型食生活が日常化していること、自動販売機の普及で食事時間が不規則になったことが社会現象化しています。 さらに...