長生きのためのヒント 12. 最終糖化産物(AGEs)はなぜからだによくないか? 綿あめを手で握りつぶした場面を想像してください。手の平には溶けた飴がべとべとにくっついて、剥がれなくなってしまいます。AGEsはこの剥がれなくなった糊に相当します。 AGEsはからだ中の血管の壁にこびりつき、容易に剥がすことができません。し... 2018.03.31 長生きのためのヒント
新しいガン情報 期待される光免疫療法(近赤外光線免疫療法) ここに癌細胞だけにくっつく物質(抗体)があります。これに起爆剤(IR700)を載せてからだに注入(静脈注射)します。すると、癌細胞は爆薬を載せた物質(抗体)で取り囲まれることになります。 この起爆装置に近赤外線(テレビのリモコンなど)を当て... 2018.02.05 新しいガン情報
便秘対策 どの便秘薬を選ぶべきか? 第1選択 酸化マグネシウム 便が柔かくなり、便通がよくなるうえに、腹痛など副作用が少ないという点で、「酸化マグネシウム」を用いることが多いようです。 マグネシウムは腸管内の水分が体内に吸収されるのを抑制しますから、腸管の水分が増加し、便を柔... 2017.10.26 便秘対策
新しいガン情報 血液による新しいガン検査 ”マイクロRNA” 血液検査でガンを発見しようとする方法は、従来、腫瘍マーカーを測定する方法がとられています。CEA、CA19-9,などがそれにあたります。 これらの腫瘍マーカーは、癌細胞が死んで分解されるときに出るタンパク質で、すでに40種類以上のマーカーが... 2017.08.16 新しいガン情報
新しいガン情報 がんゲノム医療のスタート がんゲノム医療とは ゲノム(遺伝情報)の解析技術が進むと、病気の原因となる遺伝子の変異を調べ、それに最も適した薬や治療法を決定することができます。 癌に対しても同様に、遺伝子解析によってひとりひとりの癌に応じ、それぞれ最も適切な薬剤、治療法... 2017.08.04 新しいガン情報
腸の病気 便失禁(便漏れ)をどうするか 高齢になると肛門内側の筋肉が衰え、知らないうちに便が漏れることが多くなります。とくに認知症、脳梗塞、糖尿病の患者さんには頻繁にみられます。 また、直腸癌や痔核の手術、お産のあと等には、肛門外側の筋肉が衰え、便意が出てもトイレに行くまで我慢で... 2017.06.18 腸の病気
健康ミニ知識 天然のやせ薬 短鎖脂肪酸 短鎖脂肪酸は炭素数6以下の脂肪酸を総称したもので、酢酸・プロピオン酸・酪酸など9個の脂肪酸からなります。 大腸のなかに水溶性食物繊維やオリゴ糖が運ばれてくると、腸内細菌が盛んにこれを食べて発酵する結果、短鎖脂肪酸が生まれます。 つくられた短... 2016.10.17 健康ミニ知識
腸のはなし なぜ、おならが出るのか? 私たちの腸のなかでは1日に1~2リットルのガスが発生し、その70%は口から飲み込んだ空気で、窒素・二酸化炭素・酸素・水素等400種類以上が含まれます。 残り30%は大腸内で細菌により食物が発酵あるいは腐敗したもので、発酵型ガスと腐敗型ガスに... 2016.10.10 腸のはなし
腸のはなし 発酵食品の魅力 旨味 発酵食品の魅力の第一は、乳酸菌などの微生物によってつくられる独特の旨味にあります。 とくに微生物を組み合わせることにより、デンプンがブドウ糖に、タンパク質がアミノ酸に分解されることでアルコール・有機酸・二酸化炭素を生じ、独特の旨味や甘... 2016.09.20 腸のはなし
腸のはなし 発酵食品 無形文化遺産、和食 わが国の和食が無形文化遺産に認定されたのは、高温多湿な風土に根付く発酵食品文化が高く評価されたことにあるといえましょう。 発酵とは微生物(酵母、酵素、細菌)によって食物中のデンプンや蛋白質が分解され、健康によい成分が作り... 2016.09.20 腸のはなし
腸のはなし 死んだ善玉菌を摂っても効果はあるか? 加熱殺菌した乳酸菌が寿命を延ばす? ロシアのノーベル賞受賞者メチニコフは、マウスに生きた乳酸菌を加えた餌と過熱殺菌した乳酸菌を加えた餌を別々に与えた結果、過熱殺菌したほうが、寿命を延ばすことに気付きました。 すなわち、生きた乳酸菌そのもので... 2016.09.20 腸のはなし
腸のはなし 餌を与えて善玉菌を増やそう プレバイオティクスとは 善玉菌である乳酸菌を直接とりいれるのではなく、餌であるオリゴ糖や糖アルコールを摂って善玉菌を増やそうとする方法で、プレバイオティクスと呼びます。 オリゴ糖は3種類以上10種類までの比較的少ない糖類が結合した化合物で、... 2016.09.19 腸のはなし
腸のはなし 乳酸菌を摂って善玉菌を増やそう 善玉菌の代表、ビフィズス菌 善玉菌はおよそ500種類もあるといわれていますが、もっとも代表的な善玉菌といえばビフィズス菌ということになります。 ビフィズス菌は糖を分解して乳酸以外に酢酸を産生することから、乳酸だけを産生する乳酸菌とは区別され... 2016.09.19 腸のはなし
腸のはなし 腸内フローラとは? 栄養豊富な安住の世界、腸 腸のなかには1,000種類、合計1,000兆個もの細菌が棲んでいます。つまりそれだけの菌が安住できる栄養豊富な世界だともいえます。 彼らは腸のなかで雑然と居住しているのではなく、我々が仲のよいグループで集まるように... 2016.09.19 腸のはなし
腸のはなし 悪玉菌はなくせばよいか? 腸の中の様々な細菌 腸のなかには1,000種を超える細菌が棲みついています。当然、様々なキャラクターの細菌がいるわけで、必ずしも人間にとって都合のいい細菌ばかりとはいえません。 また善玉・悪玉というのは、人間にとって都合がいいか悪いかで分類... 2016.09.14 腸のはなし
腸のはなし 腸内細菌は敵か?味方か? 3種類の腸内細菌 ひとの腸のなかで“共生”している腸内細菌は、健康維持や生命活動に必要な物質を産生する善玉菌と、からだに害を及ぼす悪玉菌、そのどちらにも属さない日和見菌に分類されます。 日和見菌とは、腸内環境が善玉菌優位になると善玉菌として... 2016.09.14 腸のはなし
腸のはなし 驚くべき腸内細菌たち 仲の良い同居人、腸内細菌 私たちの腸のなかには1,000種類、1,000兆個もの細菌が棲息しており、細菌の重量は約1.5 ~2kgにのぼるといいます。 そして糞便の約半分は腸内細菌あるいはその死骸といわれています。驚くべき菌の数ですが、腸内... 2016.09.11 腸のはなし
腸のはなし 驚異的な腸の選別能力“腸管免疫” 免疫システムの2重構造 私たちのからだには侵入するものに対し、これを厳しく拒絶する仕組みがあります。しかし、エネルギーを得るためには、食物という形でそとから栄養を摂る必要があります。 そこで私たちの腸にはからだの70%を占めるリンパ組織がび... 2016.09.11 腸のはなし
腸のはなし 小腸は免疫の司令塔 小腸にある特殊な機能 私たちは生きていくために食物を摂りますが、胃では塩酸による殺菌で食物の腐敗、発酵を防ぎ、小腸では大量の消化液で食物を分解し栄養分を吸収します。ついで大腸では、この残りかすに含まれる水分を吸い上げながら、固形の便をつくり... 2016.09.09 腸のはなし
免疫のはなし 過剰な免疫を防ぐ“制御性T細胞(Tレグ)” 自分自身を攻撃する「自己免疫」 今から100年前、ドイツのノーベル医学賞受賞者・ポール エールリッヒは、免疫システムが自分自身を攻撃する「自己免疫」という現象があることを提唱しました。 しかもそれは何らかの方法で抑制されていると考え、自己免... 2016.02.26 免疫のはなし
栄養ミニ知識 栄養素の基本情報 エネルギー源となる体脂肪 三大栄養素とは糖質、脂質、タンパク質をさしています。 炭水化物(糖質)は、最も小さな糖である単糖を組み合わせた有機化合物をいいます。 炭水化物は、その分子式が CmH2nOn で表され、一見、炭素(C)に水(H2O... 2015.11.18 栄養ミニ知識
健康ミニ知識 起死回生の治療法となるか“糞便微生物移植”(FMT) 一人ひとり景色の違う腸内フローラ 私たちの便は1000種類で100兆個以上の細菌が、それぞれ同じ仲間の細菌たちと群れをなして、腸の表面にびっしり敷き詰められています。 その様子は一見、お花畑のように群生しているところから「腸内フローラ」(腸... 2015.11.18 健康ミニ知識
潰瘍性大腸炎の最新治療 潰瘍性大腸炎とは? 特別な誘因がなく、大腸の粘膜に無数のびらんや潰瘍が連続性に発生し、何年にもわたって、良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。 最初は直腸に潰瘍が発生しますが、徐々に奥の方へ向かって病変が広がり、放置すると大腸全域にびらんや潰瘍をつくって... 2015.11.07 潰瘍性大腸炎の最新治療
潰瘍性大腸炎の最新治療 なぜ潰瘍性大腸炎になるか? 潰瘍性大腸炎の原因として最も可能性が高いといわれているのが、自己免疫の異常です。 からだを外敵から守ろうとする自己防衛システムが故障し、自分のからだの一部(大腸)を外敵だと勘違いして攻撃してしまうため、大腸に潰瘍をつくってしまうという説です... 2015.11.07 潰瘍性大腸炎の最新治療
潰瘍性大腸炎の最新治療 潰瘍性大腸炎の診断 まずは血性の下痢や腹痛などの症状を参考に白血球・CRP・蛋白分画などの血液検査をおこないます。 ついで大腸内視鏡検査をおこない、生検組織を採取して確定診断します。 注腸X線検査は徐々に行われなくなってきていますが、病変の分布状況・潰瘍の深さ... 2015.11.07 潰瘍性大腸炎の最新治療