新型インフルエンザの代表は1918年 発生したスペイン風邪(H1N1型)で、世界で4,000万人(日本では40万人)が死亡しました。
そのほか、1958年のアジア風邪(H2N2型)、1968年の香港風邪(H3N2型)、1977年のソ連風邪(H1N1型)があります。
新型インフルエンザの世界的流行は10年から40年程度の周期で起こるとされていますが、この数十年間は発生がありません。
そこで2005年から世界各地で流行している鳥インフルエンザが、新型インフルエンザに突然変異して大流行(パンデミック)を起こすのではないかといわれているのです。
ところで、2009年4月に発生した豚インフルエンザ(H1N1型)は突然変異をおこしてヒトへ感染し、さらにヒトからヒトへと急速に感染しています。
1個のウイルスが僅か1日で100万個まで増殖するという異常な繁殖力をもっています。
ただし、新型インフルエンザウイルスがヒトにどのくらい強い毒性をもつかは予測することができません。
油断できないのは、最初はおとなしいウイルスとおもわれていても、途中で遺伝子の変異がおこり突然強力なウイルスに変身することがあるのです。
こうした事態を推測すると、予想死亡数は最悪の場合、5億人とも試算されているのです。
なお、過去の例を見ても、流行の季節は決して冬とは限りません。