胆嚢は肝臓から分泌された胆汁を蓄え、濃縮する臓器です。
胆汁は1日、500~800mlも分泌されます。胆汁の成分としては、胆汁酸、リン脂質、コレステロール、胆汁色素などがあります。
胆嚢は食事をするたび収縮し、胆管を通って胆汁を小腸へ送り出します。
胆汁は消化酵素を含んでいませんが、胆汁中の胆汁酸は食物と混和しながら脂肪を分解し吸収する働きをしています。
胆汁の成分である胆汁酸や胆汁色素は腸管内へ分泌されたあと便になって出てしまわず、もういちど腸から吸収されて肝臓に戻り、そこから再び分泌される(腸肝循環)という往復をしています。