我が国では年間4,000人のひとが胆嚢ガンで亡くなっています。
このうち実に60~80%のひとが胆石をもっており、胆石がガンの発生に関わっているのは明らかです。
しかし胆石を持っているひとは成人の約1割に達するといわれていますから、発ガン予防のために片っ端から胆石をとるというのも考えものです。
現在、胆嚢ガンの予防には以下のような注意が必要とおもわれます。
- 溶解剤で胆石が溶けず、胆のう炎を繰り返す場合には胆嚢を切除したほうがいいでしょう。
- 胆嚢のポリープが急に大きくなったり、直径10mm以上になった場合は胆嚢を切除したほうがいいでしょう。
- 生まれつき胆管と膵管の走行に異常がある場合には、胆嚢ガンが発生しやすいので、胆嚢を切除したほうがいいでしょう。
- 食生活を菜食中心とし、動物性脂肪を避けるようにしましょう。
- 肥満のあるかたは減食と運動療法で減量に努めてください。