食物繊維とは、消化液に含まれる消化酵素では消化できない食物の成分をいいます。
食物繊維は、消化管全体で様々な働きをしますが、海草や芋に含まれる寒天やコンニャクマンナン、ペクチンなどぬるぬるして水に溶けるもの(水溶性)と、野菜、きのこ、穀物に含まれるセルロースやヘミセルロースなど水に溶けないもの(不溶性)で、多少働きの異なることが分かっています。
食物繊維の主な働き
1. 食物が胃に滞留する時間を長くする。
(主に水溶性)
2. 食物が腸を通過する時間を短くする。
(主に不溶性)
3. 小腸にて食物の消化・吸収をおくらせ、血糖の上昇を防ぐ。
(主に水溶性)
4. 小腸にてコレステロールの吸収をおさえ、胆汁酸の再吸収も防ぐ。
(主に水溶性)
5. 便の量を増やす。
6. 腸の中の圧を下げる。