DIET

食養生の心得

アルコールの上手な飲みかた

アルコールアルコールは1gにつき7キロカロリーの高いエネルギーがあるため、飲むとからだは温まりますが、ビタミンや蛋白質などからだに必要な成分を含んでおらず、中身のないカロリー(エンプティーカロリー)と呼ばれています。

アルコールの20%は胃から吸収され、残り80%は腸から吸収されます。

アルコールを飲みすぎると、血液中のアルコールは肝臓で分解され、アセトアルデヒドという物質に変わります。

これが二日酔いの原因物質なのです。

二日酔いの時には、利尿を促進するコーヒー・紅茶・トマトジュース・柿などや牛乳・果物をとって、アセトアルデヒドを体外に出すようにすることです。

何年にもわたって飲みすぎがつづくと、肝臓は脂肪肝となり、とくに日本酒5合を10年間飲みつづけると肝硬変になってしまうことが分かっています。

同時にしばしば膵炎もおこしやすく、最近ではアルコールを飲まないと自分をコントロールできなくなるアルコール依存症の人が増えています。

これは特に40~50才代の社会的責任のある地位の人に多くみられるため、家庭崩壊に結びつく危険をはらんでいます。

そのほか、飲みすぎると高血圧もおこしてくることが分かっています。

しかし、一方、アルコールは少量ならば血行をよくするし、HDLコレステロールを上昇させ、動脈硬化を予防することが知られています。

つまりアルコールに飲まれることなく、以下のように上手にアルコールを飲むことが大切です。

  • 晩酌の量は日本酒で2合(ビールなら2本、ウィスキーなら水割り3杯)までとしましょう。
  • 週に一日は飲まない日をつくりましょう。
  • 宴会で一升酒を飲むような無茶をしないで下さい。
  • すきっ腹で飲まないようにし、食事をしながら飲みましょう。
  • 豆腐・魚・肉料理のような、いわゆる酒の肴と一緒に飲む習慣をつけ、甘いものや塩からいものでは飲まないようにして下さい。