ピロリ菌をもっているひとは、全国に6,000万人いるといわれています。
つまり、日本人の約半数がピロリ菌に感染しているわけですが、そのうちわけは、10∼30代で 15~20%、40代で35%、50代以上は 75~80%となっています。
50代以降になると8割近いひとがピロリ菌をもっているということです。
ピロリ菌保菌率は衛生環境が整っていない発展途上国に多く、ピロリ菌に汚染された井戸水や食べ物などを通して感染したのではといわれています。
たしかに、戦後まもない、上下水道の整備されていなかった時代に幼少期を送った年代にピロリ菌の保菌者が多くみられています。
そのため、上下水道の整備が行き届いたあとの世代のひとたちには、ピロリ菌の保菌率が低くなっているというわけです。