C型肝炎ウイルスは血液を介して感染します。
感染者の多くは、一昔前の輸血や血液製剤、あるいは予防接種での注射針の回し射ちなどで感染したものと考えられています。
現在ではこのような感染源は絶たれましたが、ピアスや入れ墨、不衛生な鍼治療、覚せい剤などの回し打ちなどが感染源として懸念されます。
ただB型肝炎ウイルスとくらべ血液中のウイルス量が少ないため、性交渉による感染やC型肝炎ウイルスキャリアの母から子への感染(母子感染)はほとんどなく、また母乳からの感染もほとんどないといえます。
万一、子供にC型肝炎ウイルスの感染が起こってしまった場合でも、生後2年以内にウイルスが身体から排除されやすく、また子供の時は肝臓の病気が進みにくいために、成人してからでもインターフェロンなどによる治療が十分可能であるといわれています。
HCVキャリアの女性でも妊娠、出産についてとくに心配する必要はないと思ってください。