KANZOU

肝臓の病気

肝炎ウイルス キャリアといわれたら

C型肝炎ウイルスを持ったまま、無症状で肝機能にも異常がないというひとは、わが国には実に100万人以上いるといわれています。

しかし、その大多数の人が肝臓の組織を調べてみると、すでに軽度の慢性肝炎になっています。

つまり一生キャリアのままという人も30%位いると考えられますが、残り70%のかたは、そのうち慢性肝炎、肝硬変を発病してくると考えられています。

このため、半年に一度は肝機能検査と超音波検査(エコー)を受けるようにしてください。

そしてもしGOTやGPTが上昇してきたら、医師と相談のうえ必要あれば肝生検を受けて、今後の治療方針を立ててもらってください。

また、ときどきHCV-RNAも調べ、C型肝炎ウイルスが体から消えているかどうかも判定してもらってください。。

 

一方、B型肝炎ウイルスについては、遺伝子によりジェノタイプA、B、Cに分けられます。

このうち問題になるのは、キャリア化するといわれるジェノタイプAの肝炎ウイルスです。

B型肝炎ウイルスは成人になって感染してもほとんど治ってしまいますが、乳幼児期にジェノタイプAに感染するとキャリア化しやすいのです。それでも約90%のかたはキャリアのまま一生をすごしますが、約10%のかたは 慢性肝炎を発症 し、慢性肝炎や肝臓がんにいたる危険があります。

年1~2回の血液、超音波検査をうけるように心がけてください。