糖尿病の血糖コントロールの判定において重要なのは、一時的な血糖値ではなく、最近1~2ヶ月の平均的な血糖値がどんな状態だったかを表すヘモグロビンA1c値なのです。
ヘモグロビンとは血液中の酸素を運搬する役目をもつ赤血球の中に大量に存在するタンパク質のことです。
ヘモグロビンA1c値とはそのヘモグロビン全体の中にヘモグロビンA1cが何%含まれているかを調べた値です。
血液中の糖分が多くなれば当然ヘモグロビンA1c値も上昇します。
この数値は1~2ヶ月間の血糖値の平均的推移を反映していますので、糖尿病の状態を把握するのに理想的な数値といえます。
ヘモグロビンA1cの正常値は4.3~5.8%、6.1%以上になると糖尿病である可能性が高いといえます。