ウイルスに感染してから数週間から数ヵ月後、または、薬剤を初めて投与されてから数週間後に発症するものを急性肝炎と呼びます。
主な症状は倦怠感、吐き気、食欲不振、黄疸などで、血液検査によって診断します。
急性肝炎の治療法は入院して安静にし、点滴を行って体力の維持に努めます。
ほとんどの場合、数ヵ月で症状はおさまります。
肝炎にいつ罹ったか分からないまま経過し、6ヶ月以上炎症が続いている状態を慢性肝炎といいます。
肝臓病の中で一番多い病気です。
慢性肝炎の自覚症状はほとんどないため、検診などで偶然見つかることが多いようです。
肝機能が安定している場合は特別な治療は必要ありません。
しかし慢性肝炎が治らず病状が進行すると肝硬変となり、さらに肝硬変がつづくと肝臓ガンを引き起こすことがわかっています。