C型肝炎の診断 肝臓の病気 2007.05.152021.02.03 肝臓は沈黙の臓器といわれ、疲れやすいという以外、なかなか症状がみられません。したがって、C型肝炎ウイルスに感染しているかどうかは、検診などで血液検査をうけなければ判明しないのです。 検査は、血液中にHCV抗体があるかどうかを調べる「HCV抗体検査」と、HCVの遺伝子を調べる「HCV-RNA検査」が必要です。 ウイルスが身体に入ると、ウイルスと戦うために抗体が体内につくられます。HCV抗体があるといういことはC型肝炎ウイルスがいるということです。また、HCV抗体はウイルスがいなくなった後もつくり続けられます。つまり、検査で陽性反応がでた場合、現在ウイルスがいる状態である場合と、すでにウイルスがいない状態(感染に罹ったあと)があるのです。 HCV-RNA検査をすれば、C型肝炎ウイルスの量がわかり、ウイルスがいまなお体内にいるのかどうかが分かります。さらにそのタイプ(遺伝子型:ゲノタイプ、血清型:セログループ)も分かるため、今後の治療に役立つのです。