一般にツ反とよばれているものです。
結核菌の”ある成分”(ツベルクリンというたん白質)を注射しますと、人体は結核菌が侵入したと思ってアレルギー反応を起こします。
この反応を利用して結核感染の有無を調べるのがツベルクリン反応検査です。
日本では発赤の長径が10mm未満ならば陰性、10mm以上ならば陽性と判定します。
陰性の場合は結核にたいする免疫を持っていないと考えられます。
一方、陽性は、結核菌に感染しているか、BCG接種により結核に対する免疫がすでに成立していると考えられます。
また結核菌に似た非結核性抗酸菌に感染した場合にも陽性を示すことがあります。
ただツベルクリン反応検査では、結核菌の感染とBCG接種の影響を区別することができないため、最近では結核菌に特異的な蛋白を抗原として、Tリンパ球を刺激して放出されたインターフェロンγを測定し、結核菌感染の有無を調べる“クォンティフェロン”という検査も開発されています。