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結核のはなし

BCGとは?

注射
BCGはウシ型結核菌を培養してつくられた細菌、カルメット・ゲラン桿菌(Bacille de Calmette et Guérin)の頭文字をとったものです。

一般には結核菌に対するワクチンを「BCG」と呼ぶ習慣になっており、毒性を弱めた結核菌を接種して軽い結核にかかったような反応を起こさせ、本当の結核菌に感染した時、これに対抗できる免疫力をつけておくのがBCG接種の目的です。

その効果は15年程度続くと言われています。

近年、わが国では毎年約4万人の新たな患者さんが発生しており、大人から子どもへ感染するケースが増えています。

まずは過去に結核菌に感染したかどうかを知るため、ツベルクリン反応検査をうけておかねばなりません。

そしてツベルクリン反応が陰性であればBCG接種を受けてください。これで肺結核の50%は予防できるといわれています。

とりわけ乳幼児は結核に対する抵抗力が弱いので、感染するとそのまま重症の結核(結核性髄膜炎など)を発病し、生命にもかかわることがあります。

このため平成17年以来、BCG接種は赤ちゃんが生後6カ月になる前に必ず受けるように法律で決められました。