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クローン病の最新治療

クローン病の栄養療法

栄養療法には経腸栄養と中心静脈栄養があります。

食べるとすぐに下痢をして腹痛のため食事がとれないというかたの栄養療法として開発されたのが、経腸栄養剤です。

通常の食事をいったんやめ、代わりに経腸栄養剤を飲んで栄養をとる方法で、これにより腹痛や下痢、発熱などの症状は、大きく改善することが分かっています。

栄養療法には、カロリーの全てを経腸栄養剤とする「完全経腸栄養療法」と、必要なカロリーの半分を経腸栄養剤で摂取する「部分経腸栄養療法」の二通りがあります。我が国では脂質が少なく腸管に負担をかけない成分栄養剤が主に使われています。

一方、短期間なら中心静脈栄養という方法があります。これは、栄養補給を持続点滴のみとし、腸のなかに一切ものを入れないという治療法で、腸管の狭窄がひどくなった場合、小腸の潰瘍が悪化した場合、経腸栄養療法を受け付けない場合などに用いられます。

以上の栄養療法でクローン病の潰瘍は、著しく改善してきます。