除菌療法によっておこると考えられる弊害胃潰瘍:ピロリ菌特集2021.02.072005.12.07 除菌による弊害の第1は、約10%の頻度で逆流性食道炎、胃食道逆流症がみられることです。皮肉なことですが、除菌に成功すると胃が元気を取り戻し、胃酸の分泌が回復するため、逆流した胃液が食道粘膜を傷つけるようになるのです。また弊害の第2は、除菌に成功すると、もう胃ガンにはならないと思い込んで、胃の検診をやめてしまうひとがいることです。たしかに胃ガンの罹患率は激減しますが、決して胃ガンにならないわけではありません。定期健診はやめないで、続けてください。